表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
108/129

死についての思索(108)

2023/07/19


 死とは詐欺性を含んでいる。なぜならば死とは必ずしも言表されるもの、語り表されるもの、であるからである。死を素直に語ることはできたとしても、それはある種の素朴さであるのであって、誠実であり、真実とは言えない。頽落は存在の憤怒である。惰性は存在の激昂である。夢は存在の革命である。夢想は存在のテロルである。

 あらゆる問題を解決し、それに解を呈しようとすることは自惚である。そのような露開の常習性は必ずや、そのあらわしめる様態に、平均を持ち込まざるをえないであろう。わからぬとも解を急がぬことである。エヘラエヘラを腹の奥底に決め込むことである。知り得ないことを無理に測らしめる態度を改めるべきである。完璧に解答することなど不可能なのである。解答に寄り縋ることが唯一の方法である。経験的に与えられた解答は破り捨てるべきである。新しい方法が必要である。エヘラエヘラを覚悟すべきである。えへらえへら、を決して笑わぬことである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ