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死についての思索(105)

2023年6月20日


(H)絶対的単独者としての思惟

 絶対的単独者の前では隠蔽の隠蔽はあらわにされ、偽装の偽装もまたあらわにされなければならぬ。それは森の陰へ逃亡することを意味し、絶対的単独者のもとへ現れでるという意味ではない。隠蔽も偽装も、その本質は単なる運であり、それ自体微塵も運命なるものの素質を有してはいない。隠蔽や偽装に明察なる道は浮かび上がらない。それは単に一時的に創造された朦朧の道でしかないのである。一方、絶対的単独者は道を造るものではなく、歩み出るものである。その歩みの痕跡に道が宿るといえるのである。故にその歩みにいかなる困難もいかなる試練も伴わない。それは単に歩み出るという範疇をでない。よってその単独者の停止もまた歩み出るということを意味する。つまり、絶対的単独者の存在は完全なる主観の鎮座である。

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