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“いつもお姉さんを遠くから見てる者です”と学生の男の子に言われた私!

作者: 七瀬







ある日突然だった!

私は学生服を着た男の子にこう言われる。


“いつもお姉さんを遠くから見てる者です”と......。



いつもって? いつから私を見ていたのか? 

遠くからって、望遠鏡とかで見ていたって事?

私の何を見ていたのかも気になるわ!




でもあれから、あの男の子と一度も会っていない!

今も何処かで、あの男の子が私を見ているのかな?

私は気になりながらも、何気ない私の日常を過ごしている。









 *









・・・私もすっかり学生服のあの男の子の事を忘れかけていた頃

また突然私に会いに来た!



『・・・す、すみません。』

『“あぁ、あの時の男の子?”』

『はい! “実は僕、彼女がデキて今は幸せなんです。”だからもう

お姉さんの事は見てないと、直接言いたくて!』

『・・・そ、そうなんだ、君と同じぐらいの歳の女の子が彼女なのかな?』

『いえ、お姉さんより3つ上の女性ひとなんです。』

『えぇ!?』

『だってお姉さん今! 34歳ですよね。』

『・・・あぁ、そ、そうだけど、』

『彼女は3つ上なんで、18歳です。』

『・・・年上の女性ひとが好きなのね。』

『昔からなんです、なんとなくお姉さんに似た女性なんですよ。』

『あら? そうなんだ。』

『じゃあ、もう会う事はないと思いますが、お幸せに!』

『君もね!』

『“僕は十分、今が幸せです!。”』

『それなら良かった、お姉さんも嬉しいわ。』

『今まで、ありがとうございました。』

『・・・・・・』








あの時の男の子にはどうやら? “彼女がデキたらしい!”

だからもう私には二度と会いに来ないと直接言われる。

“なんだか? 失恋をした気分だった。” 




でも? もう私の事は見ていないのだろう。

元々、あの男の子の事は忘れかけていたし、あまり気にしていなかった。

はずだが、何故か? こんな風に男の子から直接言われると? あの男の子

が気になって仕方がなくなった。

気になると? 何故かあの男の子が今何をしているのか探そうと思ってしまい

遂にあの男の子の家を見つけてしまう。

あの男の子は既に高校を卒業しており、会社で働いていた。

以前、言っていた彼女と同棲しているらしい。

彼女が彼の帰りを待って晩ごはんを作っている。

彼は彼女の晩ご飯の時間に間に合うように急いで職場から家に帰っていた。

私はつい最近、彼の住むマンションの隣にあるアパートに引っ越してきたの。

大きな望遠鏡を持って、毎日彼らの生活を観察するのが私の日課になった。






今度は“私が遠くから彼を見る番に代わった。”

私は彼の事をどんどん好きになりはじめている。

だから私はより3つ上の彼の彼女に“嫉妬”するようになった!

彼の横に居るのは、私が相応しいのに何故? あの女が彼の隣に居るのか?

私の怒りはピークに達していた!





・・・そして遂に、私は彼に会いに行きこう言った。



“いつも貴方を遠くから見てる者です。”



『えぇ!? ど、どうして?』

『“貴方が全部悪いのよ! 私がこんな風になったのは貴方のせい!”』

『・・・い、いつから?』

『じゃあ、“またね!”』

『あぁ!?』



最後までお読みいただきありがとうございます。

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