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落書き0026-0030
0026
――君は過ぎ去った百年を想い口吟む
過ぎ去る哀しみも憎しみも
忘れ逝く楽しみも愛しさも
全てを繋いで君は音に認める
――なら僕は来たる千年を祈り口遊もう
何れ来る喜びもトキメキも
舞い過る寂しさも切なさも
全てを絡めて僕は音に認めよう
0027
ひとつだけ願い事が叶うとしたら
そんな幻想を抱いてひとり眠り続けていたい
0028
薄暗い深遠の彼方から粉雪が街路に降り積もる
通り過ぎた街路樹に息吹が萌す事も無いように
凍てつく冬の残り香が枯れるまで続いてゆくだけ
深々と 延々と 刻々と 綿々と 淡々と 洋々と 津々と
0029
貴方が何かを信仰すると云うのなら
それが形のない支えだと云うことを知らなくてはならない
貴方の信仰心が貴方の行動によってしか示せないのは
それが神だろうと何であろうと
貴方は自分の行動に因ってしか何かを得ることはできないからだ
0030
これ程までに疑り深い僕らに必要なものは、やはり言葉しかないのであろう。