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落書き0091-0100

0091

もう生きていけないなんて、そんな事を思ったんだ。


それが人ってやつなんだろう?


それが痛みってやつなんだろう?


結局どうでも良くなって、殻を脱ぐことにしたんだ。



0092

もう、言葉だけでは言い表せない――――



0093

私にとって、それは偶然だけど。

君にとって、それは当然だよね。


私はいつもそうだけど。

君はいつもそうだった。


私が思い込んでいたの?

君が信じ込んでいたの?


私には自信がない。

夢の中でも手に入らない。


君が言うには。

夢でない方にあるみたいだ。



0094

このまま、この気持ちのままで。

そっと消えてしまってもかまわない。



0095

しがらみに打ち勝って

わざわいを磨り切って

胸の天使を慰めて炎を呼び覚まそう

有り触れた日常を打ち砕く飛びっきりの美学



0096

――泡、泡、沫。


ねぇ、そこにいるの?



0097

それは、死神だった

それは深淵に繋がる冷たさで

私の命を刈り取ろうとしている

未練の全てを振り払って

私はその鎌を掴もうとしてみた


その温かさに震えたのは私

そうして私を包み込んでいく

それはもう逃れられない優しさで

私の命を刈り取ろうとしている


最後のひと押しは死神だった

迷っていたのに、見失っていたのに

私の我儘わがままさとされてしまう


光を奪って自由を奪って

全てを奪った死神は最後に安らぎを与える

それは一番欲しかったものなのに

他の皆と一緒に感じたかったのに


私はそれで満足してしまう


ありがとう、死神に向けて

さよなら、と微笑んでみる



0098

あなたのことは確かに好きだけど

あなたが私に期待してることは諦めるべきよ


綺麗な指先で奏でた白線のリズム

その甘ったるくて何気ないメロディーが好き


あなたのことは確かに好きだけど

あなたが思っているような私は嫌いよ


部屋の中から響いてくる鎮魂歌

その傷跡を舐めまわすような弾き方が好き


あなたのことは確かに好きだけど

愛する時間はきっとあなたより短いはずよ


作り上げたものを壊した旋律

その音でも音楽でもない音色が好き



0099

今いる場所からさよならを告げよう。

踏み出した足元から、そっと世界を離れていく――。



0100

俺は女神だけを愛している



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