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落書き0051-0060

0051

僕はいつでも自然体でありたい。


たとえどんな事が起きようとも、その揺るぎない総身で受け止める。


人としての感情と理性の境で、心の趣くままに僕は在りのままで居たい。



0052

この気持ちを忘れない



0053

世界の果てを目指している

誰も知らない、誰も居ない場所への逃避行


世界の終わりを感じている

地獄のような、楽園のような終末への階段


世界の全てを知ってみたい

独善たる狂信と渇望の、辿り着いた到達点



0054

斜泛シャボンが揺れる


七色の感情で包む


夢の中へと引きこんでいる


誰にも触れない斜泛玉シャボンだま


だから、最後まで見つめていて



0055

小雪こゆきのようにしとやかに。

粉雪こなゆきはらんだ可憐かれんさで。

白雪しらゆきに覚めるほどうるわしく。

細雪ささめゆきが流したきよらかさに似て。

深雪みゆきへと続く道で深玄しんげんに咲き誇る。


其処は、雪華せっかの花園にして百花繚乱ひゃっかりょうらんの銀世界。



0056

そう在ることで私になる。


私に敵う者などいなかった。


この指と引き金で呼吸する。


お前を撃ち抜くことしかできない。



0057

この先の向こう側 きっと待つその場所へ

足音は響き渡る 此方こなたより彼方かなたまで



0058

それが奇跡ではないと云うのなら。


もし、これが愛ではないのならば。


いったいこの空の、どれだけの光が消えるだろう。



0059

どれだけ待っても待ち人はこない。


あれから、どれほどの時間が経ったのだろうか。


冷たい夜はその身を引き裂き、心はやがて摩耗してゆく。


なんとなく上を見た。


凍てつくような風に、何枚かの葉っぱが付き従う。


ふぅーっと、息を吐いた。


吐いた息は白くなって、風と一緒に溶けていった。


この最後に残る木の葉が散ってしまったら――。


そんな言葉が自然に浮かんだ。


――その時は、諦めよう。


軋む老木にもたれ、どこか遠くを見つめながら、もう一度息を吐いた。



0060

どれだけ祈っても体は動かない。


あれから、どれほどの時間が経ったのだろうか。


冷たい夜はその身を引き裂き、心だけが焦ってゆく。


後悔だけが浮かんできた。


凍てつくような風に、自分の無力さを思い知らされる。


ふぅーっと、体が軽くなった。


そのまま体は浮き上がり、風と一緒に溶けていった。


早く、早く、会いに行かないと――。


そんな言葉に突き動かされていた。


――待っていてくれ。


軋む心に、たった一つの想いを乗せて、もう一度駆けだした。



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