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飢えた彷徨える森

その昔、旅は今以上に過酷だった。険しい森や荒れた岩山が行手を阻み、休めるような街は十分にあるとは言えなかった。


ある旅人が乾いた大地で力尽きた。食料も水もなくなり、進む力を失い、行き倒れた。

自分の人生がここで潰えるのだと思うと、なんとも無念だった。

やがてその(むくろ)苗床(なえどこ)として草が芽吹き、木が生えた。それは小さな森になり、少しずつ少しずつ大きくなり、そして、消えてしまった。初めから、旅人の骸や草や木などなかったかのように、元の乾いた大地に戻ったのだ。


恐ろしいのはその後さ。旅人の前にいつの間にか、出られない森が現れるようになったそうだ。森は旅人を飲み込み、死を招く。旅する時はご用心。足下にその森が近付いてきているかもしれない…。

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