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唯の過去①
俺は凪の家に来ている。
「悪い。あいつから凪を連れてこいって言われちまってよ。」
もう、ほんとにごめんよ…。
「全然!!私もあの女に言いたいことあるから。」
彼女はそう言って細い腕で力こぶしを作った。
「よしなら、いくか。」
俺たちは鴨野公園へと足を運んだ。
「ちょうどね。さすがふみちゃん。」
気合いが入った白のワンピースにツインテール。俺が一番好きなセットだな…。
「ああ。で、なんのようだ。」
俺は今すぐにでも殴り掛かりたい気持ちを抑える。
「ええと、その、、、。今までごめん。あの時なんでいじめてしまったのか話したくて今日は来てもらったの。」
彼女からは意外な言葉が出てきた。
「は?転校にまで追いやったやつの言うことなんて信用できるわけないじゃない!!!」
凪は怒鳴りつける。
「確かに、ふみちゃんからしたらそうかもしれない。許してもらえるとは思ってない。でも伝えないとまたすぐ私はいなくなるから。」
いなくなる…?どういうことだ…
「わかった。ならあの時のことを話してもらおうか」
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