地下鉄利用時は何番出口から出るかしっかり調べよう
最寄り駅までのルートはバッチリ…なはずだった。けど、駅のどの出口から出ればいいのかは知らなかった。
「これどこからでりゃいいんだ」
田舎ならば出口は1つか2つ、もし間違えてもそこまで遠くには出ないため時間ロスは少ないだろう。しかしっ、ここは都内だ。出口数はアルファベットと数値が組み合わされて2桁を超え、端から端まで20分は超えてた魔境!はい、自分には地図は複雑すぎて読むの無理です。
「まあ、こんな時は地図アプリ様の出番。住所打ち込んで自分がいる場所と方角が分かればあっという間に…え」
繰り返す、ここは都内だ。都を支える地下鉄達はその深さから、電波が届かないっ!GPSに頼ればいいと脳死していた人間は目印の建物も覚えておらず詰むのだ。
「適当な出口から地上に出てナビ見るか…また建物?」
ここは都内駅っ。高難易度ダンジョンである。適当に出口から出ようとすれば、別の迷宮へ誘われることになる。
(うおおお、太陽どこだあああ)
ここは都内。駅直結型の建物の広さをを舐めてはいけない。出たと思ったらさらなるダンジョン…この構造で探索者(駅利用者)を焦らし、正気の判断をさせなくするっ!ここで地図アプリが使えることを忘れさせ、ロスタイムを大きく伸ばすっ
「目的地まで25分!え、15分で着けるはずだったじゃん??」
そう、ここは都内だ。地下鉄道から行けば短縮出来る道程も、地上からでは道がなく遠回りさせられることがあるっ!そして、探索者へ突き付けられる2択がある。
「最寄りの建物を覚えてダンジョン(地下鉄道)に潜って最短ルートを走るか、地上からゆったりとナビに導かれるか。あ、〇〇駅が近いとこから出ればいいなら簡単じゃん、ダンジョン行こう」
忘れてはならないっ、ここは都内っ。同じ駅名、似た駅名はざらにある。曖昧な記憶便りに行くのならば、迷宮はさらに探索者を飲みこむだろう!
「…目的地まで40分。よし、遅刻の電話入れよ」