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62. シングルベッド



毎夜毎夜

あなたの胸の中で眠った

あのベッドのクッション

冷たいシーツの感触を


私の背中はくっきりと

覚えている忘れはしない


あの輝いていた夏の日に


あなたの甘い吐息

私を見つめる優しいまなざし

世界は七色の彩りに溢れ

樹々も、風も、鳥たちも

全てが私達を祝福していた


遠いあの夏……


あなたの声も接吻キスも抱擁も

何もかもが私の胸に

肌に刻まれ


覚えている忘れはしない


あなたが去ったあなたの部屋で

唯あのベッドだけが置き去りに

された私の心を残し……



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