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よくある話

作者: 七里 結記

ちょっと前に書いてた奴をちょっと修正したものです。

よくある話


物語でよくある話。


世界を破滅に導く魔王が誕生しました。


美しい姫は、その魔王に連れ去られました。


世界の平穏と姫を助けるべく、一人の若者は仲間を集い、魔王に立ち向かいます。


苦戦に苦戦を重ね、最後には、魔王を討ち果たし、世界の平穏と姫を助けた若者は、『勇者』『英雄』と崇められ、姫と結婚し、いつまでも幸せになりましたとさ。



幼い頃、私はずっと思っていた。


魔王は、本当に悪い人なのか、と。



「アリア……すまない。俺は、お前を一人にしてしまう………」


今は分かる。


少なくともこの人は、悪い人ではないと。


「リューク………大丈夫。大丈夫だよ。私は最後まで、貴方の側にいる。だから、一人にならない。」




私は、始め名を持たなかった。


この世界では秩序を保つため、100年に一度《世界共通の敵》が現れる。

そして、その《世界共通の敵》に拐われる《姫》と《姫》を救う《勇者》が時を同じくして誕生する。


私は産まれたときに、《姫》と定められ魔王に連れ去られるのが決まってしまった。


故に名前を持たず、ただ《姫》として何一つ不自由のない、監禁生活を化せられていた。


この人は、私をあの宮殿と言う名の牢獄から連れ出してくれた、愛しい人。


そして、名前をくれ、愛を教えてくれた人。


「大丈夫。絶対に、貴方を一人にしない。」


重たい扉が開かれる。


現れるのは、満身創痍の険しい顔をした青年。


私は、彼をきつく睨んだ。



────────


アリア:

《姫》の役割を担うことになった麗しい少女。

《世界共通の敵》である青年が、ただこの世の悪を押し付けられただけの人であると言うことを知り、ぶちギレた。


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