プロローグ
プロローグ--前世の記憶
「アベルッッッ!貴様は何故こんな事も出来ないんだァァッ!」
「申し訳こざいません!お父様!」
今日もクソ親父の罵声が飛ぶ。
いくら剣術が出来ないからってそこまで怒らなくてもいいと思う。
「剣を取れ!もう1回稽古をつけてやる!」
「はいッ!」
今日も長引きそうだな。
俺には生まれつき剣の才が無かった。
いくら努力しても今の俺は上級は愚か中級にも届いていないと親父は言う。何故この出来損ないの俺がここまで徹底的に剣術を教えられているのか。
俺の家族はいわゆる上級貴族である。その中で俺は三男だ。兄が2人 弟が1人いる。
俺の兄弟は皮肉なことにどいつも優秀だ。
俺を除いてな。
俺はなんで俺だけって思ったよ多分親父もそう思っているだろうよだから俺を育ててんだ
徹底的にな
俺に何かを見出そうとしてるらしい。俺だけ出来損ないは親父のメンツを潰しかねないからな。
だからこうして忙しい毎日を暮らしている。
自分の劣等感に押しつぶされないように頑張っていきてる。
「ただいま」
「アベルか、おかえり」
「おかえり、お前相変わらず上達しねーみたいだな」
「おかえりなさい、アベル兄さん」
この時が俺の中で一番嫌いな時間だ。
俺の優秀な兄弟を見ると劣等感で押し潰れそうになる。
だから俺はいつも思っている。
俺はコイツらとは違う。
とそう思っている。
いつもどうりコイツらと適当に話をして自分の部屋にこもる。部屋に行ったところで何もすることは無いのだが。
でもアイツらといるよりはいくらかましである。さらに1人でのんびりと過ごせるなんて最高じゃないか。
こんな忙しい生活はうんざりだ。
もう放り投げたい。
そんな時だった。
「キャーーー」
母上の声だ。
何かあったのだろうか?
まぁそんなことはどうでもいい。
今日は疲れた。
お腹も空かないしこのまま寝よう。
熱い、すごく熱い、熱い、熱い、
夢だろうか
体が焼けるように熱い。
何とか目を覚まさないと。
何とか。
だめだ、今日の疲れで体がびくともしない。
ちくしょう!
何が、何が起きているんだ。
何が、、
俺は5分後息苦しさで目を覚ました。
「家が......」
家が燃えていた。