第1章【何も無い場所】
どうも根島 レイです。
どうも皆様この小説を読んで頂きありがとうございます。
皆様のお陰で頑張れていますので今後ともよろしくお願いします。
第1章【何も無い場所】
僕は、ただ呆然と化け物の所為であの街並みは平地となった何も無い場所を、学校の保健室の窓から眺めていた。
普通の保健室なら1階にあるだろうからみえないだろう。だがこの高校は珍しい3階に3年生のクラスと保健室と職員室がある。職員室の横には確かエレベーターがあった筈だ。
「はぁ…何故…」
と真司は呟いた。
もし彼女がいれば「何かあったのですか?!」とうるさくなりそうだが今はいない。
幸いの事に此処に援軍と食料と衣服などを持ってきてもらっている。
僕の他にも男が2人と女が2人と居座っている。ある男は豪快に寝ているが、他の者は泣いていたり顔を、俯かせたりしている。
正直僕も後々の事を考えると精神的にやられそうだ。この破滅しきった世界でどうすれば良いのか……
「ん?世界…待てよ…起きているのは日本だけじゃ…ない…よ……な」
「そうだとしたら世界のお偉いさん方が日本に援軍かなんか来るだろう。まぁ、来なくても日本にいるバケモノが世界へ進出してこない様に原子爆弾かなんか落として日本を沈めるだろう」
と解明しきった顔で答えるのは横で豪快で寝ている男の子のツレだ。
「そ、そうだよな…うん…」
正直、僕もよく分かっていない。
まず殲滅部隊って何だ?
何故そんなのがあるんだ。そんなのがあったらもっと早く対処出来たはずだ。
もしやこのバケモノ通称"影夜叉"というものが現れた瞬間に作られたとかないよな。
「流石に無いか…」
と僕は、呟きベットに横になる。
人の感情とは面倒くさいものだ。
暇になると考え事をしてしまう。
特に家族だ。そして幼馴染…霧澤 氷河…此処にいないという事はそうゆう事だろう。
真司の目尻から一筋の雫が流れる。
そりゃそうだ。保育園から一緒だった友達が死んだんだ。俺なんかよりも有能で良い奴が…しかも家族は生死不明…学生でこれは流石に荷が重すぎる。
僕は嗚咽を抑えて静かに泣いた…
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目を開けると真っ暗だった。
「おい!真司!」
懐かしい友の声がする
「…ッ?!」
僕は、咄嗟に振り向き声を詰まらせる。
生きていたのだ…生きていたのだ!幼馴染が!これ程嬉しい事は無いだろう!
「氷河!しんぱ…い…し……ぅぐ…」
急に心臓が痛くなり呼吸が上手くできない。
口からこひゅーこひゅーと掠れた呼吸が聞こえる。
折角会えたのに…折角…なん…で……だ…よ…
「ッ…くそ…」
体が重くなる。重く重く重く重く
そして瞼が閉じれてしまう。
辛い…苦しい…
「助け…ッ…て」
手を伸ばそうとするが体が重くて体が言う事を聞かない。
だが段々と重みがなくなり軽くなる
「あ、あれ…」
僕は、勝手に閉じてしまった瞼をゆっくりと開けると目の前には
死んだ幼馴染が居た。
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「うわぁぁぁぁぁぁぁ?!?!」
僕はベットから思い切り出ると
目の前は真っ暗だった。
恐らくあの保健室だろう。
少しずつ目が暗さに慣れてきたので出口を探して開けると広い暗い廊下に出た。
だが右の方へ見ると少し光が漏れている場所があったのでそこへ行く。
そして人の声がした。
「…んだ。…き…ぐんは…い…か…あぁ」
僕は聞いた事無い声だったが、ある声に確信する。それは姫魅 夏織の声だ。
「帰ってきたのか…」
僕はドアノブを捻りドアを開けると
シャツとパンツだけの姫魅さんがいた。
そして僕はもうそろ壊れたのかなと確信したのであった。
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「本当にごめんなさい!!」
僕は頭をさげる。
相手は姫魅 夏織だ。
さっきドアノブを開けた所で、彼女の裸に近い服装を見てしまった。
「いいえ。別に構いませんよ。それに真司君なら…むしろ本望です…///」
と照れながら彼女は言う。
僕は考える。
いつこの子をデレさせたのか…悩ましい所だ。
「あの…かなり疲れてた様ですが本当の本当に大丈夫ですか?」
また心配させてしまった様だ。
泣いて疲れて泣いてしまったなんて男の恥なので言えないのではぐらそうとしたら
「おい夏織。男にはなら隠させねぇといけない事があるんだ。聞くなバカ」
と答えた人がいた。
いや待て…まさか
「気づいてるのかよ?!?!」
僕はこの週で1番大きな声を張り上げたのであった。
「まぁまぁ…」
と苦笑いしながら僕を抑える。
顔を見ると高身長で黒服と言うか軍服だろうか?とてもかっこいい
「てか貴方は?他の人は?」
「はは…話の切り替えが早いね。僕も雰囲気に追いつけないよ」
と微笑混じりの笑顔で答える。
「そうだね、1つ目僕は八神 深夜だ。シャンメイ…じゃなくて夏織から聞いているかも知れないが軍名はキリット・アガールだ。暗闇の騎士と呼ばれる時もあるが…まぁ、よろしく」
「お、おう…よろしくな」
僕は時々この軍名は何の為にあるかとかとてもきになる所だが…まぁ良いとして。
「2つ目他の者は軍の基地の場所で安全に守らせてもらっている」
「ふむ…成る程。理解しましたが何故僕がここに寝かされていたのか…謎なんですけどねぇ」
少々涙声になっていたか此処の所色々な事があり過ぎてメンタルが弱くなっている所。
「あぁ大丈夫だ。君が気持ち良さそうに寝ていたし何かあっても俺達がお前を命を落としても守るよ」
「か、かっけぇ…」
やべぇ…俺そっちじゃ無いのに!くそぅ!
俺がそっち系になったらどうしてくれるんだ!責任とってよね!!
「ははは。後は君に頼みたい事があって」
「頼みたい事?」
何だよ頼みたい事って。
たださえ今賢者タイム入りそうでベットへGoして大声で叫びたいのに。
「あぁ…頼みたい事とはね」
彼の目はあの時の姫魅 夏織の軍名を聞いた時の目と同じ様な雰囲気を出している。
何か…されるのだろうか…
僕は逃げる体勢を作ると
「はは…君…僕達の軍に入らないか?」
「は?」
僕は気を抜けた声を出す。
此処で何かが食い違ったのかも知れない。
ここで冷静に判断をすれば
あんな事には…なら…か……た…に…
続く
どうも!根島 レイです!!!!!
少し前書きが暗かったので後書きは明るくいこうかな〜と思ったのですが…結局暗い雰囲気になりそうです。
皆様小説を読んで頂きありがとうございます!
感想も受け付けていますので(いつでも!てかお願いします!!)欲望丸出しですが…よろしくお願いします!