14/14
僕としては・・・。
功を焦る鈴木さん。
彼女は必死なのだと解った。
確かにこの仕事は実績重視。
だがこの状況では自分の首を閉めているようなものだ。
ミスは書き漏らしだけ。
説明に関してはほぼほぼ問題はなさそうだ。
となると、原因は、前の勤務先での仕事ぶりとなる。
おそらくは前の職場の時には記載が不要だったのだろう。
そして、今の会社に入り、研修もろくにしないままに出張。
自店の人間には馴染む暇が無かった事がうかがえる・・・。
それでも、必死に書き直し、説明をする鈴木さん。
なんとか頑張って欲しいと思う自分がいた。
俺が教えてあげられる事は・・・。
俺に頼って欲しい・・・。
そう思う自分がいた。