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甘いけど・・・でも苦い。  作者: Cyanatan
秋田編
12/14

店舗まで。

宿泊先から。


僕の足だと30分あれば余裕でつく勤務地。


今日は鈴木さんも居るので少し早めに出る事に。


こんな事を言ったら怒られるんだろうけど。


僕は出張の際、極力荷物を少なくして居るんでリュック一つで事足りる。


一方、鈴木さんは・・・。


スーツケースで来ている。


僕が通勤時に通る道は段差がちょいちょいあるのだが・・・。


その度に鈴木さんはスーツケースを持ち上げて結構大変そう・・・。


見ていられなくなり・・・。


『僕が持ちますよ。』


『い・・・いえ。自分の荷物なので自分で持ちます。』


あっさり断られてしまった。


そして、僕は出勤前の用を足す為、電気店へ・・・。


だが・・・入った事をこの後凄く後悔した。


思いの外そこの店で時間を取られてしまい、結果僕と店の外で待っていた鈴木さんは遅刻・・・。


2人揃って高杉チーフから注意をされる事に。


『2人共揃って遅刻とは・・・。理由は何だ?』


『申し訳ありません。僕の所用に鈴木さんを付き合わせてしまい、遅れてしまいました。』


『も・・・申し訳ありませんでした。私が徒歩で店舗へ向かうと白石さんに言ってしまった為、遅れてしまいました。』


『ふむ・・・。今回はともかく、次回は気をつけてくれ。』


何とか雷は回避できたが・・・、店スタッフ全員が知るところになった。


『白石君が遅刻ねぇ・・・。珍しいねぇ。』


『すみません。春崎さん。予定外の事とは言え遅刻は遅刻なので。』


『かったいわねぇ。ねぇ雑賀さいが?』


『春崎・・・あなたの感覚が緩いのよ?どんな理由があったとしても遅刻はだめだと思う。白石さんだけではなく、鈴木さんもよ?』


『も・・・申し訳ありません。雑賀さん』


『ほんと雑賀はきついんだから・・・。さ、仕事仕事。』


『ちょ・・・春崎。まだ話は終わってないんだけど・・・。』


『はいはい。』


春崎さんはそう言うとウインクしてカウンターへ入っていった。


どうやら僕と鈴木さんを雑賀さんの小言から庇ってくれたらしい。


僕は雑賀さんの気がこっちに向く前にと、鈴木さんに合図し仕事を開始した。









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