気になる感じ。
様子を見ようとしたが・・・。
あまり放っておくのもなんだか可哀想になり、少しだけ買い物をするふりをした。
後で連絡しますとは言ったものの、鈴木さんはレジを終え、買った物を袋に詰めた後、その場所で待っている様だった。
時折こちらの様子を伺っている。
怯えてはいるようだけど、会社からは僕と行動を共にする様に言われているらしく、その言葉に従っている様だった。
さて・・・そろそろ戻ってみるかな。
レジを済ませた後
『お待たせしました。では、これから宿泊先へ向かいますか。』
『は・・・はい。ここから近いのでしょうか?』
『大体徒歩で30分位の所なのですが・・・』
ちら・・・。
彼女はスーツケースを持ってきていた。
僕は彼女よりも一日早く滞在していた為、手持ちの荷物が少ないが・・・このまま徒歩も気が引けたので
『この時間ですしタクシーで向かいましょう。』
僕はわざと時計をちらり。
時間は21時を回っている。
鈴木さんはうなづいて後ろからついてきた。
タクシーの中でちょっとした会話をしつつ向かうことに。
この仕事を進んで受ける女性は僕が知っている中でも数が少ない。
そしてこの仕事が飛び回る事だという事を知っていたのだろうか・・・?
聞こうと思ったが、宿泊先についてしまったので、タクシーから降りチェックインをした。
『それでは今日は此処で解散になります。』
『は・・・はい解りました。明日は何時にフロントに集合でしょうか・・・?』
『明日はここに9時集合でお願いします。』
『解りました。それではお・・・お疲れ様でした。』
そういって彼女は部屋へ行ってしまった。
初日だし、慣れる迄は時間がかかりそうだなぁ。
ふと、考えつつ僕も部屋に向かった。