ショート
「お前が聖女の力でめちゃくちゃ怪力なのはわかったが、じゃあ普段はそこまでの力は無いんだな」
「ええ、聖女の力で無理矢理増幅していますの…普段は指でクルミが割れる程度でして…」
「じゃあ指先だけで70キロ以上力があるって事じゃねぇか」
「………」
―――――――
「2週間も水だけでよく生き残ったもんだ」
「本当に限界でしたわ…」
「剣を持って歩いてきたから襲われるかと思ってドキドキしたよ」
「最後は水の中からヤギが出てくる幻覚まで見えてましたからね…」
「…やっぱり俺を襲うつもりだったんじゃねぇか」
――――――
「随分大人しい鳥ですね」
「抱きかかえ方にコツがあるんだよ」
「…抱かせて頂けませんか?」
「殺気を消せよ?」
「……わあ、暖かくてフワフワしてて…肉付きが良くて柔らかくて脂がのっていてジュル」
「口から垂れ出てるぞ殺気」
――――――
「変わった服装ですわね」
「これはツナギって言って俺の世界の作業着なんだ」
「へー、ポケットが沢山ありますわね…細かい物が色々収納できそうですね」
「それに、上下が一体になっているから何かに引っかかったり挟まれる心配がないんだ」
「効率的な服装なんですね」
「トイレは大変だけどな」
「この膝についている黒いのは模様ですか?」
「それはニワトリのウンチの跡」
「…………」




