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第1話「出会い」

一次小説の公開が初めてで、なろうもデビューしたばかりでわからないところが多いですが、よろしくお願いします。

 森の中。

 茶色の逆立った髪に青い瞳、銀の鎧を着た二十代ぐらいの青年が剣を振り、次々と襲い掛かる魔物を倒していく。


 彼の名はイグザム。幼少期から父に教えてもらった剣術で今日も人々を救っていく。魔物が多発するこの世界では彼のような剣士は重宝されていた。

 かつて凄腕剣士と呼ばれていた者の弟であることから、イグザムは人々の希望の星でもあった。



 そんなある日のこと、いつものように魔物退治をしていた時のことだった。


 今日は敵数が多く、時間が掛かっていた。

 一匹ずつは強くなく、苦戦はしなかったが彼は焦っていた。何故ならこの後、ある用事を控えており、早く帰りたかったのだ。

 しかし、魔物はそんな事情はつゆ知らず、容赦なく襲い掛かる。

 

 目の前の魔物を倒し終えたその時!



 ドーン!!



 重いものがイグザムの体にのしかかる。

 それは人間だった。しかも……、四人!



「いった~い……」

「どういう()()のし方してんだよ、ティミー?!」

「それを言うなら“着陸”な! 席に着いてどうするんだ?!」

「そんなこと言ったってしょうがないじゃないか! 行き先も着陸先も、選べないんだから!」


 イグザムの上に、ビビットピンクのくせっ毛でピンク色の長袖に赤いチュニックを着た少女、短い金髪に黄色の袖無しシャツに白く太いボトムスの武闘家の青年、赤い髪を一つに束ね赤い鎧を着た勇者のような青年、そして、うねった青髪に白いローブを着た白魔導士の青年が乗っていた。


「な、何だ……?」


 四人の男女に乗られたイグザムは、退治どころではなくなった。


「あの……?」


 声を掛けるが、彼らは上に乗った状態で口論をし始めた。


「だから言ったじゃないか! “ランダムに異世界へ飛ぶのは怖い”って!」

「そしたら元の世界に帰れないぞ! 俺は早く帰りたくてしょうがないぞ!」

「みんな帰りたいさ! そのために異世界を転々としているんだぞ!」

「そうだよ! でないと私達、一生同じ世界で暮らさなきゃいけなかったんだよ!」


 後悔する白魔導士、訴える武闘家、同じように怒鳴る勇者、そして少女が言い争った。

 しかし、イグザムにはどうでもよく、今はどいて欲しかった。


「あの~……?」


 動けないでいると、新たな魔物が現れた。

 

 四人は口論に夢中で気付いていない。

 今すぐにでも起きて戦いたかったが、彼らに気付いて降りてもらわないことには何も出来ない。


 再度「あのー!」と大声を出した瞬間、現れたばかりの魔物は急に倒れ、黒いモヤとなって消えてしまった。


「あれ……?」


 倒れた音と振動で四人はようやく口論をやめ、魔物を見た。


「こ、これ、モンスターじゃねぇか!」

「いつの間に?!」


 武闘家と少女が慌てふためく。

 すると、倒れた魔物の傍に紫色の長い髪と黒いマントをなびかせた長身の男性が立った。


「お前達が言い合っている間に倒したぞ。拳一つでな」

「モンスターを拳で?! あんた、武闘家じゃねぇだろ!」

「ディンフルさんはどんな戦力もすぐに使いこなせちゃうんだよ」


 驚く赤毛の剣士へ、感心するように白魔導士が言った。

 魔物を倒した紫の男性は、四人と一緒に来たようだ。


「そんなことより、どいてやれ。下の者、苦しそうだぞ」


 四人はようやく下に人がいることに気が付き、急いでイグザムから降りた。


「すみません、大丈夫ですか?!」

「やっと自由になれた……」


 少女が代表して謝る。イグザムは体が軽くなり、ほっとした。魔物はいなくなり、イグザムも四人が乗った際にケガをしたので、今日は帰ることになった。

 突然現れた五人もついて来てくれることになり、六人でイグザムの家へ向かい始めた。






 家に着くと、イグザムの母親が食事を作ってもてなしてくれた。


「何かすいません。勝手に押しかけた上に気を遣わせてしまって……」

「いえいえ。主人は長いこと遠征で帰って来ませんし、今は息子と二人暮らしですから。お客さんが来てくれると賑やかでありがたいです」


 白魔導士が謝ると、イグザムの母は笑って許してくれた。


「それと、息子を助けていただいてありがとうございます」

「“助けて”……? 押し潰されてたんだが……」


 今度は母がお礼を言うが、乗られた上にしばらく気付いてもらえなかったイグザムは腑に落ちない。



 五人は自己紹介をしてくれた。


 まずは、燃えるような赤い髪を下で一つに束ね、ヒーローを思わせる力強い表情に青い瞳の剣士の青年から始まった。

 見た目は情熱的な色が多いが、口調は落ち着いていた。


「俺はフィトラグス。フィットでいい」



 次はうねった青髪に、輝くような黄色いタレ目の白魔導士の青年。気が弱いのか強さは感じられないが、優し気な表情をしていた。

 彼は丁寧な口調で名乗った。


「僕はティミレッジ。ティミーと呼んで下さい」



 次は金色の短髪に、自然を思わせるような黄緑色の瞳の武闘家の青年。元気を感じさせる目はまっすぐに相手を見つめており、表情には人懐こさを感じさせる無邪気な様子が感じられた。

 見た目通り、口調も元気で溢れていた。


「俺、オプダット。オープンでいいぜ!」



 次は、腰まで伸ばした紫色の長い髪に、紫色のナポレオンジャケットと黒いマントの男性。端正な顔立ちに切れ長の青緑色の瞳で、フィトラグスとは違った力強さと同時に妖し気な雰囲気が感じられた。

 表情と言い方に愛想が感じられなかった。


「ディンフルだ」



 そして、紅一点で非戦闘員の少女。ビビットピンク色のくせっ毛を肩の少し下まで伸ばしており、薄紫色の瞳をしていた。歳は十代後半か二十代前半のようで、若々しくもちもちとした肌に愛らしい顔立ちをしていた。

 彼女は武闘家のオプダットと同じように元気よく名乗った。


「ユアです!」


「俺はイグザムです。よろしくお願いします」


 最後にイグザムが丁重に自己紹介をした。

 出会いは良くなかったが、話を聞いて彼らから信用できる何かを感じたのだった。

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セルフチェックはしておりますが、気になる箇所がありましたらご指摘ください。今後のモチベ向上と改善に活かしていきます。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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