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世界の鍵。

今回はいっぱいルビがありますが、読みというよりも共通概念をしめしてるものが多いです。


わかりにくかったら一報をば、修正もしくは解説いたしますゆえ。





まなじりに浮かんだ涙をぬぐった後、ほとんど燃えきって灰になり始めたたばこを懐からとり出した灰香(はいこう)入れにしまって、まぁ、さっき一度軽く説明したんけどな、と前置きをしてあたしは詳しく説明を始めた。


なんとなく気を使われたのが恥ずかしかったから、ちょっとしたからかいを込めて聞こえてなくて正しかったことは伏せてみたら、案の定申し訳なさそうな顔してる、というか、まだちょっと一緒にしかおらんけどこのこはなんだかんだほんにお人よしやと思うわ。




と、思考がそれた、説明説明。









「でも、そやなその言葉のいみを教える前に・・・基本からやらんとあかん、かな。



基本定理からいえば、この宇宙(せかい)は、真空が歪んだことで生じた偏りの中にできたもので。歪みがゼロ(基準点)に関して対称性を持つから、n個のゼロに関して対称の世界を持つ。つまり、世界は2n個存在するんさね。


といっても、今までで確認できたのも干渉できたのも2個だけなんけどね。対称間距離が大きすぎて干渉するための|扉≪ゆがみ≫を作れないらしいから。



まぁ、これだけじゃ、ようわからんと思うからもうちょっと簡単にいえば。



真空、すなわち零は、よく『何もない状態』と勘違いされがちだけど、本来は『すべてが満たされている(・・・・・・・)状態』なんだ。



して、人、というより世界は…かな、ある事象がその事象のみで完結してるときそれを認識できん。だから、何もないように思ってまうんさね。だから、実際には真空はどこにでもありどこにでもないってことだ。




身近な例でいえば、光は全部の色を含んでいるけど反射して|色が欠けないと色は見えない《・・・・・・・・・・・・・》のと近いかな。宇宙が暗いんは、周囲に反射するものがないから色が見えないだけで、実際には光の素(フォトン)はいっぱいあるねん。




それを世界に置き換えれば、何かの拍子に真空が破綻した時それは世界に顕現し、また、(せかい)となるってこと。



大まかなとこはこんな感じに宇宙(せかい)はできたとおもってくれていい、かな。いろいろ考え方はあるからあくまで一つの考えだと思っといてほしいけどね。一応、魔法理論学の公式見解でもあるよ。









そして、たぶんここからが一番気になっているとこだろうこと、魔法に関して。まぁ、今までの説明でなんとなくあたりは付いてるかもしれないけど…





簡潔にいえば、魔法とは世界に(せかい)を作ること、だ。





真空をゆがませることでエネルギーを作り出し世界の情報を一時的に書き変えてそこに存在しなかった事象(せかい)を存在させる。だけど、最初に言ったように歪みはゼロ(基準点)にかんして対称に生じるから、発生したエネルギーは正だけじゃなく、同等の分だけ負のエネルギーも生じてそれが事象(せかい)を元に戻そうとするから、それを打ち消して事象(せかい)を維持することで魔法は発現しているんさね。



じゃあ、どうやって知覚できていない真空をゆがましてそれを維持するか。



そこで必要になるのが『思考エネルギー』、いわゆる『魔力』やね。まぁ、実際は真空の知覚はできないし必要ないねんけどね、さっきも言ったけど真空はどこにでもあってどこにでもないから。



とりあえずまあ、その辺は明日教えるときに詳しくやるから置いといて、魔力である思考エネルギーとは何なのかっていうと……ん~言葉のとおりとしか言いようがない、な。




人の、人以外のものにもある奴にはあるが、『思考』とか『想い』はある一種の不完全な真空に近いんだ。なんで不完全かって言うとそれだけで実際には完結しえないが脳の中である一定の完結を持ちうるからで、しかし、不完全であるからこそ外部からの刺激で(せかい)を生じやすく、完結してないところから外界(そと)へ発散させやすい。


させやすいって言っても完全な真空に比べたら、やけど。




まぁ、思考は熱や速度と異なる質量のないエネルギーってこと。そして、質量がないからこそ本来影響を及ぼしえない真空に影響を及ぼすことができる。たぶん性質が近いんのもあるんけどな。





だから、この理論から行けば基本的に人は皆魔法を使えるはずなんだけど、実際には使えはしても自由自在に使いこなせる人はそういない。発散させる感覚がうまくつかめなかったり、イメージを固定して持つことができなかったりいろいろ理由はあるけど、やっぱりなんでも使えると使いこなせるには大きな差があるってことやね。思考のタイプによっても得手不得手があるしの。




あ、でも、ちょっと火をつけたりするんは大体の人ができるさね、イメージしやすいし燃え移った後の火は歪みやないから維持せんでええしな。




と、こんな感じで魔法も大方説明は終わりやな。



実践関係とかは明日やるとして、とりあえずいったんこの辺で質問ある?あ、別に今話したこと以外でもいいで?」





そういってしばらく待つと、あごに手を当て考え込んでいた響はなにを思い出したのか少し哀しそうな表情をにじませた後、すぐこちらの視線に気づきかぶりを振って先を促した。


説明してる途中にも何度かした苦い表情。いままでの会話と反応から察するにこの子は機微に聡いしちゃんと考えられる子だ、だから、あたしがこの順番で説明した理由も、そして、冬華が『アポトスコーダー』って呼んだ理由ももうなんとなくはわかったのだろう。そして、だからこそのこの表情。









やはりもう『暴走』を経験したことがあったか。









「『アポトスコーダー』とは、世界と(せかい)宇宙(せかい)(コード)をもつ存在のことだよ。その存在は人間とは限らないけど、ね……具体的に言いかえれば、この世界(アポトス)の素、生物で言うDNAを担わされてしまった存在なんさね、あたしたち(・・・・・)は。」
























そう・・・『アイトス』を司る(コードする)ひとりであるあたしと同じように。
























                         ―世界は廻る―





                     ―その身に、嘘と悲しみを抱いて-  





                     ―その身が朽ちることを知りながら―





                        ―されど世界は廻る―






                     ―その身に(せかい)を宿して―






                      ―喜びがいづるのを待ちながら―







                      ―世界に歪み(せかい)の福音を―






                     ―すべてのモノは望まれてなん、ここに―






                             








最後の唄は、もしかしたら人によって見づらいですかね・・・;


だんだん世界構想が固まってきました。


うまく表現できてるといいんですが…伝えたいことはあるのにうまく伝えられない;;




もっと精進します、はい@x@;;




次回は、響視点で日が明けてこれからを話し合う感じで。コメディタッチを目指します!!



でわでわ、読んでくれて本当にありがとうございました。

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