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remember  作者: 竹狐寒北
一章 始まりはずっとずっと、前のこと。
5/10

始まっていた→高校生活は!?

少しずつの癖に遅くてすみません。。。

活発な女と、冷静(?)な女。


彼女達が入って来た割れ目。そこは、地面から何十メートルも上であり、無傷で着地出来るはずが無い高さだ。


「凄い能力...?はっ、そういうことか」


活発な女は、落ちてく間の空中で二本の短剣を腰から抜き、私の首元に軽く当てた。そして笑顔で言った。


「はい、うるさーい。殺されたいの?妖幻の弱点ならいっぱい知ってるよー?ま、いっか。バレル前に殺すかー。死ぬ?死にたい?死んじゃいたい?殺されたい?んじゃ殺す」


冷静で冷徹な瞳。


「未来、怖い。本当の任務忘れないで」


狂ってるのか?この未来という女は。仲間まで怖がらせてどうするんだ。


「あー、そだったそーだった。彼を救いに来たんだったね」


未来が首元から短剣を離し、仕舞う。近くに横たわっている川崎康也を背負い、くるりと背を向け歩き始めたが、すぐ止まった。


カオリ

「香、キューブ持ってる?」


「餅。――はい」


「さんくー」


彼女達はこちらに振り返った。


未来の手には、香から受け取ったと思われる、キューブが握られていた。


未来はそれを私に向かって投げつける。

  、、、

「またねー」


未来が言った瞬間、外からの情報――音も視界も遮断された。身動き一つとれない。


「ちっ。どうすれば川崎康也を取り戻せる...ここから出られるんだ...?」


何も分からない世界で、私は一人呟いた。


「さ、帰ろ帰ろ~♪」


未来はキューブを拾いあげると、再び歩き出した。


「未来、やっぱりさっきの怖かった。きゃー」


「うふふっ♪」


      ★


「あっ、あの...康也の状態は...?」


夏美は聞く。


「よっぽど生かしたかったんだと思う。命に別状は無い。けど――遅かった。記憶、喰われてた」


香は相変わらずの無表情で答える。


「生き、てた...良かった...」


夏美はホッとして、深く息を吐いた。


「んじゃ、私達はこの子――えっと、康也君と妖幻を連れてくけど...来る?」


「はいっ!」


未来の問いに夏美が答える。


これは、誰の思惑だったのか―――。それはまだ、彼や彼女達は知らない。


「ここ、ですか?」


「そだよー?なかなかデカイよね、ここ」


着いた。

大きな建物───ビルのようなその建物は、割と堂々と建っていた。

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