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remember  作者: 竹狐寒北
一章 始まりはずっとずっと、前のこと。
3/10

始まっていた→高校生活は!?その3

もう5時だというのに、窓からさしこむ光が異常に明るい。彼女は、俺が来たことにほっとした様子だった。


───ふと、廊下から夏美の声が聞こえてきた。


「もしもし!…………そうなんです!なるべく早く来てもらえますか?」


どこに電話したのだろうか……。


それはともかく、目の前のやつが問題だ。


「えっと……。君がさっきから呼んでたのか?」


恐る恐る質問してみる。


「そう。もう一人は?」


「さぁ……?何で?」


「別に」


さっきまでと違って、頭の中にまで響くことはなかった。


「……それで、呼んでたみたいだけど…何?」


ごくりと喉をならす。


「そのうち、分かる……。」


「!?」


背筋にすっと刺激が走った。彼女のオーラは異彩を放ち、全身の震えを呼び起こした。


逃げようかとドアに目を向けた。──が、結界によりドアは開かなそうだった。窓もである。


一体何が起きるんだ!?


そして彼女は、靴の音を響かせながら、こちらに近づいてくる。


「………っ」


切なげな表情をしながら。


『ドシッ』

「……っぐっはっ」


にぶい音。彼女は、女とは思えないほどの強い蹴りを一撃、俺に炸裂させた。


経験したことのない強い蹴りに、全身が悲鳴をあげる。お腹をおさえながら床に倒れこむ。

数秒すると、視界がぼやけ始め、意識がうやむやになってきた。


「こ……い…ん…よな…」


彼女が小声で呟いた。何て言ったのかはよく聞き取れなかった。

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