序章
序章1話
午後2時47分 時計を見るとそんな時間であった。惰眠を貪り、怠惰な生活に浸る男が居た。その名は皇侍 壱星。齢は20 職業 自宅警備員〈自称 経済研究家〉…つまり駄目人間である。そんな男の一日は部屋からでずに、とりあえずゲーム機のコントローラーを握り、趣味のSLGに耽るか読書をするか、はたまた思い出したように筋トレか武術のイメトレをする日々である。しかし、時々思い出したように山か海へ出かけ、拙い漢詩や和歌を詠む男である。
「ふぅ、山はやはり気持ち良い。流石白山! けもの道、薮など歩くはいとおかし なんつって」
山の自然は勿論、雰囲気を楽しみながら誘った友人が最近就職して忙しくて付き合いが悪いな~、など考えながら山をふらついていた。
「ん?おかしい」斜面の薮を下っていると明らかに踏んだ感触が柔らかいまるで下に空洞があるような感覚が伝わってきた。
茂っている草むらを除け、足で地面を撫でると朽ちかかった木の格子状のものが空洞の入り口を塞いでいた。
「すんげー、もしかしてワイ大発見じゃねぇ?これは行かずしては漢が廃る!!」
山テンションでワックワクしながら勇んで中へ入って行った。
洞窟はヒンヤリしており藪漕ぎで温まった身体には涼しく感じた。そして、スマホのカメラライトにて照らしながら歩いていると暗闇の中に物々しくも厳かな祭壇が有った。その祭壇の中央には鏡があり、それを囲うように古の出で立ちをした人形が多くあった。
「めっちゃあやしいwwなにコレーww」と思いながら土産話とすべくスマホにて写真を撮ろうとし、撮影ボタンを押した。するとフラッシュが焚かれ鏡に反射した。壱星は堪らず目が眩み、辺一面が白き世界に包まれた。
駄筆で失礼ました。初執筆、初投稿なので皆様のご意見ご教唆をおまちしております。