最悪の出会い
村を出てすぐの何もない平野で勇者を待つ少女たちは、あまりに勇者が来ないので愚痴をこぼし始めていた。
戦士の少女はきれ気味の口調でしゃべりだす。
「勇者の奴まだこねぇのかよ、ふざけんな!いったいどれだけ待ってりゃいいんだってのよ!」
「本当にろくでもない・・・・・・やつ・・・・・・あまりいい噂きかないし・・・・・・」
「そんなこといっちゃだめなんだよ2人ともどんなに悪い人でもいいところがあってそういうところを認め合いつつ、つきあっていくのが世の常なんだから」
「まったく大人だねぇクーリエは流石シスターさまさまだ」
このとき約束の時間からすでに2ジケーン程すぎていた。
因みに2ジケーンとは日本という世界で言うところの2時間とちょうど同じくらいである。
勇者はそれから3ジケーン程してやってきた。
「やあ、まったかい?ん?なにか不満そうな顔をしているね君たちは^^」
「ああ、散々またされてあくびも出なくなってきたころだよ勇・者・様」
「んー?君どっかで見たことあるなぁー???――ああ、思い出した、思い出した!確か5歳くらいの時に僕のことをにらんできてうざかったから、お礼にぶっさいくな犬をかわいがってあげたら動かなくなって泣いてた女かぁ(笑)」
「わざとらしい言い方しやがって!てめぇーのことはぜってぇ許さないからな!!!魔王復活の噂が立ってなかったら今すぐぶち殺してやりてぇ気分だぜ――」
「もぅ――早速ケンカして。だめなんだよそんなわかりやすい挑発に乗っちゃあ」
「うるさい・・・・・・のは・・・・・・嫌い・・・・・・」
「あ、てめぇも見たことあるぞー?俺のうちに魔法の教師として来てたいつも説教でうるさいババアの娘だろ?あー今思い返しただけでもむかむかしてくるぜ!魔王討伐したあかつきには即効のしてやろっと(笑)」
プツン・・・
「おばあちゃんを侮辱するのは許さない!!!」
そういうと本を開き呪文を唱え始める。
しばらくして本は輝きだし手を前に突き出して叫ぶ。
「悪魔の氷牢」
当たりの空気が一気に凍り付き何もなかった平野に一つの氷山を作り出した。
中にはさっきまで調子に乗って嘲笑っていた勇者が入っている。
完全に凍り付いて動かなくなった勇者はまるで死人のように目を開いていた。
勇者のHP・・・・・・「0」
勇者は力尽きた。
何ともあっけない終わりだ。
勇者は死んだ。
あっけなく、魔王軍の部下ではなく味方に。
しかも最初の街で。
勇者は光に包まれ消えていった。
悪魔の氷牢(デビルズ=アイス=ロア)は魔界にあるといわれる過酷な氷雪地帯に暮らす生き物たちの中の王といわれる悪魔のギガロアさえも行動不能にさせるといわれる超上級の氷魔法です。その強力さ故禁術に含まれていますが最強の魔術を完成させようとしている彼女には全く関係ありません。




