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シスターの少女

「ねぇ、お父さん――私がいくわ!だってお父さんにいかせるわけにはいかないもの!」

 突然現れた美少女。

 クセのない銀髪ブロンドの髪が慣性によってふわりと前に踊る。

 彼女はほかの村人だけでなく、この世界でも珍しい恰好をしている。

 白のシスター服である。

 身長は低く幼げな丸顔がかわいらしい。


「何を馬鹿なことを言っているんだ!かわいいお前をいかせられるわけないだろう」


「馬鹿とはなによ!お父さんの方こそもう体がボロボロじゃない!そんな体で魔王討伐なんて本当にできると考えているのかしら!」

 彼女は激怒した。


「・・・・・・っ!だがそんな危険な旅にいってもしものことがあったら・・・・・・っ!」


「それにね、お父さんのためだけじゃないんだよ。このままだとたくさんの人が魔界にいって殺されちゃうそんな悲しすぎるじゃない・・・・・・!それにお父さんがもし死んだらって考えたらそんなことできるはずないんだよ。私変なこと言ってる・・・・・・かしら・・・・・・」


 父親が死ぬことを想像したのだろう。

 そういうと彼女は泣き出してしまった。


「いいじゃねぇかぁ?いかせてやれよ!」

「そうよ、私のとっても可愛いくって世界で一番強い私の次に強い娘が一緒に行くのよ?というかあんたのとこだけいかせないなんていわせないわよ。」


「だが、しかし・・・・・」


 すると同時に戦士と魔法使いの二人が言った。

「可愛い子には旅をさせよっていうだろぉ?」

「可愛い子には旅をさせよっていうでしょ?」


「ちょっと真似しないでくれます?」

「ふっざけんな!おれのがはやかっただろうがぁあ?」

「なにいってんのよ私のほうが0.1秒早かったですぅ!」

「あぁ俺のほうがそれよりも0.2秒くらい早かっただろうが!」

「いいえ確実に私のほうが・・・・・・!」

「いいや!俺だ!」

「私!」

「俺!」

「私!」

「俺!」

「私!」

「俺!」

「私!」

「俺!」

「私!」

「俺!」

「私!」

「俺!」

「私!」

「俺!」

「私!」

「俺!」

「私!」

「俺!」

「私!」

「俺!」

「私!」

「俺!」

「私!」

「俺!」

「私!」

「俺!」

「私!」

「俺!」

「私!」

「俺!」

「私!」

「俺!」


「いいかげんにしてください!あなたたちは昔っから何度も何度も・・・・・・」

 そういうと僧侶まで泣き出してしまった。


 収集がつけられない状況になってしまった――


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