暴走
ちょいグロ・・・・・・
キンッキンッと鋭い音が鳴り響く。
金属が煌めきマイを踊っているようだ。
「チッ・・・・・・なかなかやるじゃないか。まったくくちさきだけならさっくりいってやるのにさ!!!!!」
「なんだかんだ言って勇者なんだ簡単に負けるわけないだろ練習なんかまったくしてないけどねwww」
「チクショーいちいちむかつくこと言いやがって何様だ!」
「何様って・・・・・・勇者様さw ホラホラどうしたさっきまでの勢いがなくなってるぞおれをころすんじゃなかったのかぁ?」
「ふざけんな!今に見とけよ・・・・・・」
そう言い放った瞬間、足元の小石につまずき転びそうになる。
「スキアリwってか?」
勇者のはなった剣がカミーナの胸の部分を切り裂く。
それと同時に血が飛び散り勇者のほほについた。
「きったないなぁ・・・・・・まったく負けを認めて土下座すれば許してあげるからやめない?」
そう言い放ったがカミーナからの返答がない。
瞬間、勇者の体がブルッと震えた。
「あっはっはは!!!!ははははははは!!!!!!!殺す殺す殺す!!!!」
「なんだ?実力見せつけられておかしくなっちまったのか・・・・・・?」
その姿を見て修道服を着た少女クーリエは青ざめた。
「やばいんだよ!カミーナが・・・・・・あの状態になったら。危険すぎるユウリちゃん離れるんだよ!」
「何慌ててるのクーリエ?いったい何だっていうの・・・・・・?」
「前にあの状態になった時は山一つ消し飛んだんだよ!」
「え・・・・・・ちょっと・・・・・・待って・・・・・・」
「いあやっはーーーーーーーーーーーーーーーあ!」
大きなハンマーをブルンブルンと振り回し恐ろしい速度で回転を続けている。
「はぁ?!ふざけんなよ覚醒とかそういうのは勇者である僕の特権だろ!」
そういいつつ勇者はカミーナに切りかかる。
ガキン!!!
確かに彼女の体に当たっている。
しかし・・・・・・
まるで金属の棒を切り付けたときのような感触が伝わってくる。
「ばかな!一級技能士の作った鎧ですら紙のように切り裂く勇者の剣がはじかれて・・・・・・」
次の瞬間、勇者の頭が消し飛んでいた。
追いつめられると暴走して手が付けられませんこの状態を止められたのは彼女の父親だけです。