第八話 悪魔の呼び出し
悪口や文句は受け付けませんが、感想などはどしどしお送りください^^
先輩たちが何で怒っていたのかもわからずに、放課後がやってきた。
私は教室を後にし、体育館裏にやってきた。
しばらく経った。
だけど、呼び出してきた相手は来ない。
私は諦めて、体育館裏から離れようとした。
「あ〜・・・安藤さん〜・・・帰っちゃうの〜・・・?」
私は声の主の顔を見た。
ドクロ。
ドクロの仮面。
私は飛び退きそうになった。
「あ・・・すみません。」
「いえいえ〜・・・ウフフフフフ」
ドクロの仮面(性別不詳)さんは、不気味な笑い声を立てた。
ドクロの仮面さんが、私に何のようだろう。
「用ですか〜?アリアリですよ〜・・・ウフフフフ」
ドクロの仮面さんは、ガサガサと黒いマントを漁り始めた。
「科学部で発明した、このチョコレートの感想を頂きたいんですよ〜」
「へ?」
よく見ると、それは見覚えのあるチョコレート。
あの・・・食べたら意識を喪失するチョコレート・・・・。
「安藤さん、これを食べたでしょう?ウフフフ・・・味はどうでした?」
「ぇ・・・覚えてません」
ドクロの仮面の黒いマントさんは、「はぁ」とため息をついた。
「お酒と砂糖と塩とコショウとソースとケチャップとカラシとワサビと醤油に弱いんですね〜・・・」
「え!!??」
「どうしました?」
「・・・お酒と・・・何ですって?」
「お酒と砂糖と塩とコショウとソースとケチャップとカラシとワサビと醤油です」
「ぇええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!????」
「まぁお酒を主にたくさん入れましたからねぇ〜・・・酔って当然ですね、ウフフフフ」
「味は、覚えてないです」
「まぁ酔っていたんでしょうからねぇ〜・・・仕方ないでしょうねぇ〜・・・」
「では部活があるので。これで失礼します」
「はい、それじゃぁね〜〜〜これは部活の人たちに〜〜〜ウフフフフ」
「はい。渡しておきます」
私は無愛想に受け取ってから、体育館裏を離れた。
私は、ドクロから受け取った紙袋を見た。
「フロゥムHUZIYAMA」と書いてある。藤山先輩って言うのか。
私は校舎の時計を見、ダッシュで放送室に戻った。
「おッそい!!」
「すみません・・・」
私は、先輩たちにいつもよりひどく怒られた。
「で、でもホラ・・・お土産ありますよ。きげん悪くしないで・・・・どうぞ」
私は、先輩たちに藤山先輩からもらったチョコを手渡した。
「ぅわぁぁぁぃ、ありがとう杏仁豆腐さん!」と、楓先輩。
「うまいぞ、杏仁!」と、マキ先輩。
「ハ・・・ハハ・・・」
良かった、ソースとか入ってたのは私のだけみたいだ。
私が胸を撫で下ろそうとした瞬間、
ドサッ
チョコを食べた先輩方が、全員倒れた。
「先輩!?」
私が先輩方をゆすると、先輩全員が面倒くさそうに椅子に座って言った。
「お茶もってこい!」