表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/37

てれりこてれりこ

 吾輩はオシメである。名前はまだない。

 とまあ、冗談は置いといてだな。

 うん。

 ええ、っと。

 俺、やりすぎました。調子に乗りすぎました。

 さっちゃんが漏らすたんびにスキル発動してたら、そりゃーママさんも首を傾げるよな?

 日に何十回もオシメ汚してたのが、俺を穿いてたら大も小もしなくなるんだぜ?

 臭いすらしねーんだぜ? すかしっぺすら芳香に変えちまうぜ、ひゅーひゅー?

 消臭スキルのオプションで匂いが選べてさ、ラベンダーとジャスミンとなぜかカレーがあったから思わずカレーの匂いにしちまったぜ。ハッハー!

 さっちゃんが、ずびずばーってやるたんびにカレーの美味しそうな匂いがって。

 ……おっと話がずれてた。

 というわけで。

 ママさんに不審な眼差しで、じーっと見つめられてます、俺。

 いやん、照れちゃう。そんなにミツメナイデー。

 ってボケてる場合じゃないな。

 どうやら、ママさん、俺が余計なことをしたことに気がついちまったらしい。

 最初はさっちゃんが便秘したりとか、病気を疑ったみたいだけど、俺以外のオシメの時には普通に汚れてるしなー。

 防汚のレベルが上がってるせいで、俺だけいつまでたっても綺麗な真っ白オシメというのも不審を抱かせる原因になってたぽい。

「……」

 おうふ、無言の視線が痛いね。

 気味悪がられて、捨てられちゃったらどうしようドキドキ。

 でも美少女に見つめられて、ちょっとうれしい俺がいたりもする。

 うふふ、熱い視線がきもちいいわー。ぞくぞくするわー。

 我ながらHENTAIさんだネ!

 でも、ひかるげんじけいかくもまだ道半ばなのに、捨てられたりタンスにしまいこまれちゃったりしたら困るぜっ!

 おねがい、ママさん、捨てちゃいやん!

 必死で念を送るが、残念ながらママさんが俺の心の声に気が付いた様子はなかった。

「……まさか、このオシメが伝説のパンタロゥ、なんて、そんなことあるわけないわよね?」

 ママさん、ひとつ息を吐いて、何やら意味深なセリフを。

 パンタロゥってなんだ?

 パンタロンの仲間? フランス語でいうズボンみたいな感じ?

 やば、ちょっとオシャレじゃね?

 パンタ・ロゥ!

 魔法の矢とか飛んでいきそうなかんじじゃね?

 いいねいいねー。

 なんか雰囲気的に、伝説のマジックアイテムみたいな感じ?

 俺、布だし。実は天女の羽衣的な? マジックアイテムだったりしてなー!?


≪名前が変更されました≫

≪なし → ぱん太郎≫


 え、ちょと、システムメッセージちゃん、略してシス子ちゃん、略なのに子がどこから来たのかは謎だけど、違うよね、それ。

 ママさん、明らかにカタカナっぽい発音だったよね?

 パン (↑)タロゥ (↓)って感じだったよね?

 ぱん (→)太郎 (→)って発音ちゃうやん。

 大体、人種的に西洋っぽいのに太郎なんて言うわけないやろー。しゃべってるの日本語ぽいけど。

 シス子ちゃん、曲解はあかんで?

 カタカナでパンタ・ロゥってかっこよく書いておくんなまし。


≪申請は却下されました≫


 のー! シス子ちゃんのいけずー!

 いや、でも、あれ?

 ……ぱん太郎って、ぱんつ太郎の略か。

 そう考えると、まんまな気もするな? 案外悪くない気もしてきたぞ?

「……ぱんたぁー、ろぉー?」

 あ、さっちゃん!

 ままま、まさか、ママさんより先に俺の名前を呼んでくれるだなんて!

 うれしい!

 かわいいぜ、さっちゃん。

「あらあら、さっちゃん、このオシメが相変わらずお気に入りなのね」

 ちょっと苦笑したママさん、あまり深く考えないことにしたようで、さっそく俺をさっちゃんに装着してくれた。

 ぬはは、ばつぎゅんの通気性と穿き心地でさっちゃんもメロメロだね!

「だーうー」

 はいはい、消臭に汚物消去っと。

 流石に防汚と耐水はほぼレベルが上がりすぎたのかカンストしちゃったのか、上がんなくなってきてるなー。

 シス子ちゃんの素敵なかわいい声を聴く機会が減ってて、ちょっとさみしー。

 いや別に会話が成立してるわけじゃないけどざ、こっちに言うことに反応してくれるのはシス子ちゃんだけだし。

 あなたの声が、聞きたいの!

 ところでシス子さんや、あなたがデレるオプションはないのかね?


≪……≫


 あ、無言ですか。散々前フリしたのに、そうですか。無いってことですか。

 ……って、あれ、リストになんか追加されとる。

 システムオプション:デレとか。まんまやん。けど、必要PP100万とか、お前デレる気まったくないやろー。

 いやでも、月に1~2万づつ貯めてば十年はかからないよな?

 1000万とか1億とかと比較したら、意外と現実的な数字なんじゃね?

 いや、そもそもこういうオプションを表示した時点でちょっとデレてね?

 わたしは安くないのよー、って言いながら、でも頑張れば買えそうな値段つけてくるとか、意外と脈あるんじゃねコレ?

 はっはー! 意外と俺、イケテル?


≪……≫


 って、イヤー! リストから消さないでくだしぃ! 俺の希望がー!

 シス子ちゃんに、ふん、べつにあんたのことなんか好きじゃないんだからね!って言ってもらう野望がー!

 ごめんなさい、もうしませんから許してくださいオネガイシマス。

 おおお、復活した。

 ありがたや、ありがたや~。

 頑張ってPP貯めるから、今のうちにデレる準備の方をオナシャス。

 ……ってあれ、こっそり一桁ふえてねぇ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ