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7時頃投稿しようとしたら、忘れてました。


すいません


こんな駄文作者ですが皆さん、これからも宜しくお願いします(’-’*)♪




5月22日、編集

 やっぱこれだね!

 あんな豪邸(笑)に居るより安心する。このちょうどいい狭さ。そして歩けば少し埃舞うくらいの、そんな普通の部屋が俺には合っている。………うん、最高だ!

 ゴロンとベッドにもたれ掛かった。柔らかくなく固くなく。ちょうどいい柔らかさ。

 しみじみと感傷に浸る。

 いやぁ、これで俺も安泰だな。今じゃあの見るだけで忌々しいリアル充実者兼妹もいないし。何より落ち着く。

 はぁ………、と息を吐けば誇りが舞う。埃だけに(笑)

 電気は付いていない。差し込む日光だけを眺め続ける。

 ………。

 腹減った。そう、ただひとつだけの悩み。

 金もらってなかった。一番重要じゃね?これ。死活問題やん。

 かといってあの豪邸(笑)に戻るのも気が引ける。特に周りの視線とか………。

 因みに学校は明後日からだ。後2日空腹に我慢して学校給食を食べるのもいいが、いかんせん転校初日に給食おかわりとか恥ずかしくて死ねる。

 そんなわけで、どうしようか考える。………一つ思い浮かんだ。

 不本意だがリアル充実者兼妹に頼んでポストに入れてもらうと言うものだ。本当に不本意だけどな。

 スマホの電話帳から()潤の名前を探し出して繋げた。電話特有の音が数回繰り返されたあと潤は出てきた。


『もしもし。なに、お兄ちゃん?』


 ぐほぁ………!お兄ちゃんて………、お兄ちゃん………、あぁぁぁ、コイツいつの間にこんな妹力を付けたんだ………!?


「いい加減その呼び方止めろ。またアイアンクローかますぞ」


 認めたくない現実にひねくれた答えを返した。

 べ、別に可愛いとかこれっぽっちも思ってないんだからねっ。


『………。で、なに?』


 今の意味深な合間は何だ?めっちゃ気になる。

 まぁ、そんなことより金だカネ。あっ、今の俺物凄く悪役っぽかった!


「父さんに飯代くれって言って」

『えぇ~、バイト行ってなかったっけ』

「急に引っ越ししたから止めさせられたの!強制的にな!」

『そんな大声出さなくても………、うん。まぁ分かったから取り敢えず話してみる』

「りょ。OKだったらまた電話して」

『おk』


 電話はプツリと切れた。ツー、ツーと音が鳴りっぱなしだがそんなことは気にならず大きな欠伸をしてから俺は意識を手放した。




◆ ◆ ◆ ◆


「………んぅ」


 俺はベッドで少し伸びをした。今から一時間程寝ていたようだ。ふとスマホに視線を落とした。見ると新着メールが来ている。

 潤からだった。


『もぅ、三回も電話したのに出ないなんてプンスカだぞ。

お金のことだけどポストに入れといたからね~(*^o^*)』


 ………。はぁ、コイツ本当に男として過ごしてたのか?見た限りまるっきり女子じゃねーか。

 ということでこう返信しといた。


『キモい、止めろ。

取り敢えずありがとう。と言いたいところだが、その口調やめないとデコピン三回な。』


 すると十五秒もたたないうちにメールが帰ってきた。


『マジで、すんませんでした。』


 さて、このメールにどれだけの意味を込めて送ったのか考えながらポストに向かった。




◆ ◆ ◆ ◆


「はぁ、食った食った」


 手元には空のカップラーメンが一つ。そのままゴロンとねっころがった。天井にぶら下がる電気に手を伸ばしてみた。届かない。その手は光を遮るだけで何も出来ない。

 それは友達関係にも似ている。好かれようと無駄に足掻いて嫌われる。現代日本学生によくあることだ。日本人は他人に合わせて自分の意見を飲み込むことを美徳としてきた。

 それは敵を作らないための防衛行動と言ってもいいだろう。自ら足掻いて嫌われないための………。

 しかし現代の子供はそれを自制できていない者も中には居る。だから無駄に騒いで嫌われる。

 つまり俺はこういいたい。転校先で嫌われないかな?と。

 これは結構重要な問題である。まだ、俺は一年生だ。あと二年は次の高校で過ごさなければならない。初日にすべってぼっちスタートとか俺は嫌だ。

 給食の件より死ねる。

 俺はカップラーメンと同時に買ってきた業務用のコロッケにかじりついた。

 それは真田コロッケより衣が柔らかく冷たかった。



◆ ◆ ◆ ◆


 朝日が顔を包み込む。全く清々しい朝だ。俺はあのまま眠ってしまったようだ。俺は起き上がろうと腕を横に伸ばした。

 ムニッ。何とも柔らかいような固いような不思議な感触が腕から伝わってきた。何だこれ、と思いながらも横を見る。


「もぅ、お兄ちゃんったら。ダ・イ・タ・ン」

「………」

「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!」


 取り敢えず蠍固めを決めておく。潤はバンバンと床を叩きノックアウトした。

 勝利のゴングが鳴り響く………ことは無いが幻覚で見えたような気がした。


「なんでてめぇがここにいやがる」

「いやいや何か暇だったから?」

「俺に聞かれても困る。てかお前どうすんだ。女として新しい人生を送るのか?」

「ううん。高校は男として過ごすよ」


 マジでか。またあのハーレム軍団を間近に見なければならないのかよ。must並みに決めつけられてると思う。

 もう、あれだね。遺伝子的な決めつけだ。運命と言っても良いんじゃないか。

 もうやだ。転入先でまたあのストレスとか………。ぐぉぉぉ、と頭を抱えてみる。

 いや待てよ。必ずしも同じクラスになるとは限らないはず――


「――兄弟って事で同じクラスになるらしいよ。最初は慣れないから二人で過ごせばって」

「なに読心術使ってんだよ」

「声出てた」

「ノォォォォオォオオォオォォオッッ!!」


 取り敢えず落ち着くまで身悶えることにした。

 ひたすらゴロゴロしていたら何かいい臭いがしてきた。


「ご飯と味噌汁と焼き魚作っておいたから自由に食べてね」


 コイツ………やるな!

 女子力パネェ。こいつの夫になるやつは幸せだろうな。

 おれもハーレム野郎じゃなかったらホイホイついていっていっただろうな。

 ただ、ハーレム野郎って事を知っているので殺意しか湧かないのだが。

 まぁ、そんな事はおいといて今は目の前のご飯を食べることに専念する事にした。

 

次回は水曜日!


ポイントくださいッ!!



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