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本日二話目。


皆さん、ブックマークとポイント評価の準備を。




 今日もだるいだるい学校が終わり、帰宅した。


「ただいまぁ―………って、居ないか………」


 俺は少し散らかった玄関を一瞥した。もう、かれこれ半年は掃除をしていないだろう。その証拠に使っていないスニーカーに若干埃が被っている。

 それと、くっさい。ダメ人間の典型的な………アレだ………。

 ………言いたくない。認めたくない。うわぁー!

 それともうひとつ。何故か真っ赤なハイヒールがあった。………………俺にそん趣味はないからな?

 一応忠告しとく。

 ………っと茶番は置いといて、帰りにかった真田コロッケとカップラーメンを堪能しよう。

 そういえば真田コロッケ一個おまけしてもらったわ。ラッキー。


「ああ、お帰りなさい」


 それと、風呂に入ってのんびりする。俺の数少ない気休めであり、幸せである。


「………ちょ、無視しないでよ――」


 何か居るが気にしないぞ。例えそれが、マイ○ル・ジョー○ンだとしても………………やっぱ無視できないな、――樹○希林さんなら………………ダメだ。――潤?ああ、あいつなら無視できる自信がある。てかするな。

 あれっ、これ名誉棄損か?

 まぁ、あいつだからいいか。


「――タンスの上から二番目の一番右………」

「何故テメェがエロ本の場所を知ってる!?」

「あれぇ?私はただ″タンスの上から二番目の一番右″と言っただけよ」


 つくづく性格が悪い。そこにいたのはどう見ても二十代前半にしか見えない女性――俺の母が居た。


「それはもうエロ本見たって言っているようなもん何だよ」

「あらーん?もう、お母さんに欲情しても良いのよ――」

「――それはない。で、何のようだ?下らない理由なら出ていけ」

「うー、もう。ゆーくんのいけずぅ………」


 わざとらしく頬を膨らましている。普通の人なら可愛いと思うしかないだろう。

 が、しかし


「実年齢40越えてるから、全然かわいく見えない」

「………。こほん!そんなことは置いといて今回はちゃんとしてるわよ!」

「今回は………ね」

「ちょ、何でそんな顔をするの?」

「だっていつも、金貸してくれとしか言わないし」


 バイト代の半分は母さんに消えていく。本人曰くもう少しで何かができるらしい。新しい夫か?


「………本当にごめんなさい」


 まぁ、反省しているみたいだしいいか。

 しっかし、甘いね。俺も………。


「それで何?」

「転校しましょ」


 は?


「なんつった?クソババア」

「クソババアって………。まぁ、いいわ。実はね私が貴方からお金を借りていたのは貴方の転校のためなのよ」

「は?何故?」


 急に決められても困る。友達だって………居るんだ………。誰だ、一人なんていったやつは!?

 一途といえ、一途と!!

 えっ、キモい?すんません。


「実の父がいる場所が解ったのよ。明日引っ越すわよ」


 えっ、マジでっ!

 なにさらっととんでもないこと言っちゃってんでありますの?

 衝撃的すぎて口調が崩壊したわっ!


「実の父って………?」

「某コンビニエンスストア社長」

「………ぶほっ!?」


 このアマぁ、俺をからかっているのか?からかっているんだな!?


「ということで、準備をしてね~。明日は朝早いわよ」


いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや………――


「――うっ、そぉぉぉぉぉぉっ!」







「あと、木ノ下潤君だっけ?」


 何で、こんなときにリア充軍団の名前が出てくんだよ。


「潤くん、貴方の実の妹だから」


 血の繋がりがあるらしいですわ………。しかも妹。


 ………えっ、妹?


 


次回、水曜日です。


お楽しみに!



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