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お久しぶりです。約何ヶ月だろ…………。
ともかく、「不定期更新」のタグを付けておいてホントによかったとお思いました(笑)
うーん、サボリって気分がいいね!
なんだか、1人だけ特別な感じがするよね。
早めに授業を切り上げ(サボっ)てきたし、久しぶりに真田コロッケでも買いに行こうかな〜。
とか、妄想の世界に入り浸っていたが突然の胸のあたりの衝撃に我に帰る。
「うぅー」
頭をおさえてうずくまる女の子がいた。普通に可愛いなぁ。顔も整ってるしパンツ丸見え。眼福です。
「あ、大丈夫ですか?」
とりあえず手を出して女の子を立ち上がらせる。
「すいません。俺の不注意でした。お怪我はありませんか?」
できる限りのイケメンボイスと決め顔で紳士対応に徹する。ここから芽生える恋もありだよなぁと感傷に浸ってみる。ぐふふ…………。
「ありがとうございます…………って貴方は!!」
5mほど後退しつつ俺のことを指さしてくる女の子。おい、人に向かって指さしちゃいけないんだぞー。そんな反応されたらお兄さん悲しくなっちゃうお。
それにしても、相手は俺のことを知っているようだ。うーん、どっかで見たような……無いような………。うーんうーん、無いな!
「あなた!あの時はめたのに予想外に強かった人!詳しくは3話と4話を参照!!」
「うわぁ、メタイよぉ…………」
でも、おかげで思い出せた。
「よくもノコノコ出てきたな、尻軽オンナ!!」
ちなみに尻軽オンナと名付けたのはケツがでかいくせに逃げ足早いからあの尻は重さがないのか!?ってことで尻軽オンナである。
「なんかとんでもないあだ名をつけられてる!」
ふざけるな。コイツのせいでアッー♂んなことやこんなことをさせられるところだってんだぞ!
「まぁ、私としてはあそこでやってくれれば御褒美だったんですけど」
「お前にやる御褒美はねぇ!」
「ぶー。いけずぅ」
いけずじゃねぇよ。防衛本能じゃ、コラ。同性に襲われるほど怖いことは無いぞ…………。割とマジで。
てか、さっきまでと性格違わないか?
「変わらないですよ」
勝手に心の声を読むなや。
「声に出てます」
「え、マジで!?」
いやん。スケベ、変態、腐女子、キモオタ、うんこ、カス、チンカス、マ○カス。あ、マ○カスはマンじゃなくてマラだからな。マラカスだから、振るとうるさいあれだから。決してやましいものではないからな!
いや、でも待てよ。マラはマラでまた意味深な意味を持ってるし、それを連想してマラカスと言うと、もうそれはチ〇カスと同じ意味になってしまう。
なんてこった、逃げ場はないようだ。日本語って、難しいね。
「それはあなたです、それに後半から物凄いこと言ってましたし」
あるぇ、俺ってそんなに無意識に独り言言ってたの?そうなると、友達できなかったのってもしかしてそのせい?
くっそ、脳内言語がこうも簡単に流出するとは…………!イケメソじゃあるまいしこれじゃ完全に不審者じゃないかぁ(小栗旬)。
「うっせ。あんたのその腐りに腐った萎れかけのキュウリみたいな性癖に比べりゃマシだわ」
人のこと言えないが一応正論で反論する。じゃないと泣きそうになるから。
「ぐっ……」
はん。ぐうの音も出ないとはこのことだな!!
それにしてもコイツ、ここら辺に住んでるのか?前の高校からここまでかなり遠いぞ。
「ふぅ、まぁ、もう貴方の顔なんて見なくても済むようになるんですけどね!」
ビシッと指さすその顔は意気揚々としており興奮しているのか顔が赤らんでいる。ふんすっ!と鼻息を吐くとどこかに行ってしまった。嵐みたいなヤツ。
「まぁ、どうでもいいか。あんなモブ女ほおって置いて真田コロッケ買いに行こーっと」
あ、俺もモブですね。こりゃ失礼。
◆◆◆
「…………/////」
興奮で顔が赤くなり動悸が激しくなる。
心臓が高鳴り破裂しそうになるのを止めるかのように胸を抑えた。
「やっと、見つけた…………っ!」
彼女の目的は気になる彼に一生添い遂げること。それ一つだった。
そして見付けた。彼は未だに整った顔を目立たないように前髪とメガネで隠しているようだが、取ってしまえば普通にイケメンなのでもったいないと思いつつライバルが増えるのもアレなのでやっぱり今のままでいいやと勝手に自己完結し、とりあえず鳴り止まない破裂しそうな心臓を止めようと深呼吸をする。
頭はだいぶクリアになった。
つい恥ずかしさで捨て台詞して逃げてしまったが、まだ会える機会はいくらでもある。
特別に許可をもらったので明日から彼の学校にお世話になる。そうすれば彼の顔を毎日見れる!
なんて、毎日が御褒美なの…………!ぐふふ、ぐふふふふふふふ…………!
「はっ!行けない自分の世界にトリップして戻れなくなるところだったわ…………」
要優、なんて恐ろしい子…………!
次はいつか分かりませぬ。