表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/23

18


三ヶ月くらいで戻ってきてしまいましたーー。


欲求には勝てなかったよ・・・・・。


ということで頑張ります

 コイツおかしい。

 シップを額にじゃなく顔面に貼ってきやがった。それも投げてだ。

 ん?よくわからないって?

 俺も説明しづらいんだが、ただ言えることはシップ持ってくる途中躓いてビターン!って感じだな。これでわかんなかったら諦めてくれ

 とりま、全力で謝ってくる教師をジト目で見つめつつ、思考した。

 確か、名前は……牧野奈々だったか。堅物セミロングの子と一緒で良く覚えている。

 でも、向こうは俺のことを覚えていないようで、いまだにあたふたしている。……なんかコイツ騒がしいな。でも、神秘の果実二つが躍り狂っているので許してやろう。

 一言二言述べてそさくさと保健室をでる。

 いやー眼福、眼福。目の保養になるね。ただ、絡むとめんどいということを除けば人間国宝になれるような気がする。いや、なるね。

 

「ちょっと、どこ行くのよ」

「げぇ……!」


 振り向くと赤がいた。反射的に拒絶反応がでてしまう。あぁ、癖になってるような気がする。

 

「な、毎回毎回どうしてそんな反応するのよ……」


自分の胸に手を当てて三年くらい悩めば解決するんじゃないか?

まぁ、多分それでも気づかないのがお前クオリティなんだろうけど。

俺は残念美人を半分無視しつつ歩き出す。コイツにはもう素顔を見られたしへんに気を使う必要も無いだろう。

ただ、歩き出すと何故か赤もついてきた。


「・・・・・なんで付いてくるんだ?」

「あの・・・・・ちょっと言いたいことあるんだけど」


・・・・・ん、待てよ?

コレってアレだよね?期待していいよね?

もう、確定だろここまで来たら!

ふふふふふふ。つ、ついに俺の時代が来た!完璧愛の告白だろ!っていう妄想は地の果まで投げ飛ばしておいてっと、どんな面倒事を押し付けられるんだ?


「あ、あなたって・・・・・お、おっぱいある方が好きなの・・・・・?」


・・・・・ふぁ!?

コイツ急にどうしたよ・・・・・。ついに壊れたか・・・・・?

いや、元からか。


「おま、急にどうしーー」

「うっさい!どうなのって聞いてるのよ!!」

「えー。あー、いやまぁ俺はどちらかというと無いほうがいいかな・・・・・?」

「なんで疑問形なのよ・・・・・」


なんでお前はニヤニヤしてんだよ。気持ち悪っ。

いや、待てよ・・・・・、


「なぁ、それって俺に・・・・・」

「い、いや、違うから!ほんと違う、違うのよ!」

「いや、でも・・・・・」

「ち、違うわよ、あ、そうだ!じ、潤も無いほうがいいのかなって聞きたかったの!」


・・・・・。

あーね。さいですか・・・・・。

あー、もう!あいつ許さねぇ!帰ったら針千本呑ましてやる!

アイツのせいでわしのリア充人生がどんどん遠ざかっているんだ・・・・・!ぜったいに、ゆるさん!


◆◆◆◆


「うぅ、さぶ・・・・・」


帰り道、潤は謎の寒気に襲われた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ