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ギり間に合った!
お待たせしました!最新話です。
高校生活二日目。俺に友達ができた。しかも二人。うぉっしゃぁぁッてなったわ。いや、これガチでだ。
まぁ、一人は槙春なんだが、もう一人がいかんせん美人でな。多分鼻の下伸びてた。名前は箱田赤っていう。槙春の友達で、紹介してもらった。
箱田は我がクラスの学年委員長であり生徒会役員サマでもある。みんなの憧れの的だ。最初あったときはデレデレだったとおもう。今は、そんなことはないんだけど。
そして、今日はそいつと槙春が来るはずなんだが、二十分経ったのに一向に来る気配がない。もしかして置いて行かれた……?
結局それから十分経っても来なかったので一人で行くことにした。
初日は要らん興奮で全然周りが見えていなかったが、この高校は登校する生徒がかなり多い。つまり生徒数が多いということだ。
何がいいたいかって?うん、まぁよりいっそう俺が目立たなくなったということだ。イコール友達できにくくなった言うことでもある。
……あれ目から汗が。まぁ、そんなことは置いといて、もう着いたので下駄箱に向かう。
下駄箱に着くと何故か一枚の張り紙。置いてあると言うか貼ってあった。内容はこうだ。
『おはよう、今日は一緒に行けなくてゴメンね~。ちなみに置いていったのはわざとだから(笑)男と一緒とかマジ汚れるわ。槙ちゃんは大丈夫らしいけど私はダメ。後、槙ちゃんは渡さないんだからね!』
最初にいまはんなことはないんだがな。と言ったな。
こういうことだ。わからない人のために結論を言おう。箱田赤は百合であると。
……これはあれだ。残念美人というやつだ。
校内でもこの事実を知るものが少ないので、より質が悪い。
はぁ~。とため息をつき教室へと足を進めた。
「きゃーっ!潤さま~!」
教室に入るとバカみたいに煩い叫び声が響いていた。
黙れメス豚どもが。耳が破裂するだろう。
てか、なんなの?何で1日でこんなにハーレム要員増えてんの?
まぁ、流石ハーレム製造機とでも言っておこうか。
しかし、ただえさえ潤が隣なのだ。煩いのは九割がた事実でもある。
俺は席に着くとあらかじめ用意した耳栓を付けると机に突っ伏すと、俺は現実逃避と言う名の眠りについた。
◆◆◆◆
「ちょっと、起きなさいよ!」
誰かに肩を掴まれそのままぐわんぐわんと揺すられる。じゃっかん脳みその位置がずれたような気がする。
そこにいたのは茶髪をツインテールにしたいかにもツンデレですよ雰囲気の少女だった。顔は整いすぎていて逆に怖い。
そう、こいつが赤だ。百合っ娘でもある。
後ろでは槙春もスタンバっている。
「なんだ?」
俺は顔を上げて赤だを認識した後、また机に突っ伏し問う。
赤は俺のその行動が気に食わなかったのかハリセンで俺の頭を叩いた。……って、オイっ!どっから出したそのハリセンは!?
「ちょっ、いてぇだろ!」
「人と話すときは顔を見て話せって言われなかったの?」
うわー、うぜぇ。言ってやった感満載のその顔うぜぇー。
「で、なんだよ。俺に何か用か?」
自分的には早く用件言って帰って欲しいんだが。ほら、周りの視線とかが酷いからさ。
「ちょっとね、今日放課後空いてる?」
「空いてない」
「「「「「えっ、」」」」」
見事にハモったクラス一つ分の間抜けな声が響いた。皆何やってんの?って顔してるし。俺なんかしたか?
「なら、空けといて。じゃ」
「絶対空けるか横暴力女が……」
そう、呟くと俺は居眠りを再開した。
◆ ◆ ◆ ◆
俺は自分の席で大きく伸びをすると欠伸で眠気を吹き飛ばした。何だかんだで四時間目が終わるまで寝てしまったようだ。途中誰かが話し掛けてきたが意図的に無視したら、それも無くなった。
もう一度伸びをした後、教室を見渡した。赤と槙春は他の女子と談笑しながら昼食の準備をしている。潤は……まぁ、察せ。
俺も昼食を取りに自分のロッカーに向かう。途中、赤はとすれ違ったが何も話さなかった。そう、これが普通なのだ。お互い干渉せず赤の他人となるはずだった。少なくとも学校では。
しかし、今思えばアイツは何で急に話し掛けてきたんだ?まあ、俺が気にすることじゃないか。
だけど、クラスメイトは驚いただろうな。男嫌いの美少女が地味男に話し掛けるなんて思いもしなかっただろう。
ハリセン出したときなんて、「えっ、ハリセン!?」ってツッコんでいた奴もいたし……。多分、五十過ぎたお母さんが浮気してた時ぐらい驚いていたと思う。少なくともそんな顔してた男子が過半数いた。
しかしなぁ、別に告白とかされるわけでもないからなぁ。
はぁ、一体どんな面倒事を押し付けられるのだろうか。
リアルが今物凄く忙しいのでいつになるか分からないのですができれば今週中には15話を投稿したいと思います。
……あくまで、できればですが。