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ぷろろ~ぐ


この作品は不定期連載です




「うへへ、ゆゆたん萌え~」


ここは神々が住まう世界、天上界。そんな場所に引きこもっているヲタクの神様がいた。


「アキバ超行きてぇ~」


元々地球ではなくグランドという世界の神様だったのだが地球の娯楽にすっかりハマり今では神様とは名ばかりのニートだ。


「おーい、アッシュ。創造神様が呼んでるぜー」


その声にアッシュと呼ばれた引きこもりの神様はしぶしぶ部屋から出て来た。


「なぁレジャー、さっきのゲームの新作まだ出てないの?」


レジャーと呼ばれた地球の娯楽の神様はそんなアッシュの様子に呆れたように言う。


「あのなぁ、お前グランドの神様だろうがよ。ちょっと地球の文化に入り浸りすぎじゃないのか」


そもそもアッシュに遊び半分で地球の文化を教えたのはレジャーなのだが本人はそれを気にする様子もない。


「いんだよ。俺はニートの神様だから」


「いやお前ニートの神様じゃないだろ」


そんなやりとりをしている内に創造神の部屋の前に辿り着く。


「開けるぞ、ロリ神ー!!」


「ちょ、お前ノック!!てか呼び方!!」


レジャーの静止にも耳を貸さず、乱暴に扉を開ける。


「にゃっ!?いきなり入ってくるな!!」


部屋の中には創造神がいた。ただし金髪ロリの幼女だったが。


「ロリ神が呼んだんじゃーん。何の用だよ?」


創造神はあまりにも無礼なアッシュの態度に思わず溜め息を吐く。レジャーはアッシュの後ろで戦々恐々としている。


「お主は相も変わらず…。アッシュよ、お主は自分が何処の何の神だか分かっておるのか?」


「ムリにじじい言葉使っても威厳出ねーぞ」


「やかましいわ!!さっさと質問に答えろっ!!」


「はいはい。俺は地球のニートの神様だろ?」


「ちっがーう!!!」


創造神のドロップキックが飛んでくるがアッシュはそれを軽くかわす。


「ぐべらぁっ!!」


無惨にも避けたドロップキックは後ろにいたレジャーに直撃した。


「お主は!グランドの!剣の!神じゃろ!!」


吹っ飛ばされたレジャーを無視して創造神は話を続ける。


「そういえばそうだったな。で、それがどしたの?」


アッシュがそう言うと創造神は腕をくんでフフフと笑い始める。しかし見た目がロリ体系なためか全然偉そうに見えない。ちなみにアッシュは内心、ロリ神萌えと思っているが態度には出さない。


「お主には自分が剣神だと言う事を思い出してもらう!!」


「何故にっ!?」


「お主が引きこもってばかりいるからじゃ!!」


「如何にっ!?」


「再び人間界へ下り、生を全うしろ!!」


「何処にっ!?」


「グランドのシャンディス王国じゃ!!というかお主ノリノリじゃな」


「…何だ地球じゃないのか。萎えたわ」


ぷいっと背を向けて帰ろうとするアッシュをレジャーが無理矢理引き留める。


「ナイスじゃ、レジャー。安心せい、生を全うしたら再び神に戻してやるから」


創造神はニヤニヤと意地の悪い笑顔を浮かべながらアッシュの方へと近付いていく。


「行ぎだいっ!わだじをちぎゅうにづれてってぇ」


アッシュはジタバタと暴れて抵抗するが逃げる事は出来ない。


「某海賊漫画風に言ってもダメじゃ。お主の行き先はグランドじゃ」


「いぃやぁだぁぁぁーーー!!!おぉたぁすぅぅけぇぇぇーーー!!!!!」


創造神が造り出した魔法陣にアッシュは吸い込まれていった。


「くくく。達者でな、剣神アッシュランド・フォーカス」


創造神の呟きに見かねたようにレジャーが声をかける。


「創造神様もなかなかの悪ですね」


「照れるのぅ。それよりこの後時間空いておるか?」


「ええ。空いてますよ。また格ゲーの続きですか?」


「うむ!今日こそはワシが勝つぞ!!」


そう言って二人(二柱?)は自室へと戻り、格ゲーを始めるのであった。

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