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9 アリア君
「ねぇ、自己紹介しようよ」
居候2号の名前を聞きたいので。
「分かったッス!まずはオレから!
オレはオーウェン・グリーンリン。パンを作る事が趣味ッス!ここで居候してまーす!」
元気いっぱいだね。
「じゃあ、次は僕。
僕は、ルシア・ヴァイデット。
あ。あの茶髪の子は僕の専属侍女のイリアね」
夕飯を作る為に離席したイリアの分は僕がやっておく。
「…アリア・ブルーアワ。女みたいな名前だが、男だ」
ボソッと付け加えられた。
(アリア君ね。覚えた)
「改めてよろしくね。アリア君」
「よろしくッス!」
この言葉にほんの少しだけ瞳を濡らしたアリア君に、僕は気付かなかった。
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