5 送ろうかって聞いたけど断られちゃった
「あれ?あの子、帰っちゃったんスか?」
オーウェンが洗面所から戻って来た時は、お仕置きが終わってから少し経った頃だった。
因みに、あの美少女は走って寮に帰ってしまったよ。
あの子が今日の事を話したらまた悪評が蔓延るなぁって考えたけど、口止めはしなかった。王女サマに強めのデコピンしたし…『しょうがないか』って思ったからだ。
「うん、帰っちゃったよ」
「そうッスか」
明らかにホッとした様子だ。
さて…
「イリア。盗み聞きは良くないと思うよ」
「バレてましたか…」
僕がデコピンをしたあたりから盗み聞きしてたイリアが、ほんの少し開いた扉からヒョコッと顔を出す。
「え!?いつの間に!?」
オーウェンは全く気付いてなかったらしいね。
ま、僕の専属侍女は気配を消すのが得意だからね。僕は出自が関係していると思うよ。
「ルルシ…ルシア様もオーウェンみたいな反応して下さいよぉ!」
おぉ、本名を言わなくなったね!言ってる事は横暴だけど。
「ははは…努力するよ」
僕の言葉にイリアは満足気に頷いた。
_こんな事があったのが、2週間前だ。
今、僕の目の前には絶世の美少年がイリアとオーウェンに餌付けされてます。
何でこうなった?
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