2 噛み噛みパニック
(び、美少女を拾って来ちゃったかぁ…)
この男子寮に。男(僕含む)だけの寮に。
ホワイトナチ学園の制服を着た美少女さんが。大丈夫かな?
「はぁ…。その美人さんは何処で拾ったの?」
「えっと、寮の前で何人かの先輩に絡まれてて、寮に帰そうとしたんスけど…」
歯切れが悪い。まぁ、つまりは、男子生徒達に絡まれている美少女さんを助けて、自室に戻りたくないって言われたから、部屋に上げたって感じか。
「ここに上げた事は全然許すよ。けどね…」
(食事はまだしも、寝床が無いんだよ…)
居候のオーウェン用ベッドも無いのに、3人も寝れるベッドは無い。2人が限界だ(イリアは侍女達が寝起きしている部屋で寝ている)。
オーウェンもその事が分かったらしく、う〜んと唸り始めた。
暫く、悩んでいると…
「んあ」
「「ん?」」
突如、美少女は何故かカパッと口を大きく開けた。
「あ〜…む!」
「いってぇぇ!!!!」
美少女に腕を噛まれたオーウェン。
(うわぁ…恩人?のオーウェンを噛んじゃってるよ…)
痛すぎてブンブンと腕を回すオーウェンとそれにずっっっっと引っ付いて噛み続けている美少女。
「こらこら。止めなよ」
グッと引っ張ってみる。離れない。しかも、離すまいと余計に食い込んで痛そうだ。
「痛い!!痛いッス!!ルシアさぁん!助けてー!!」
「助けようとしているんだよ!ちょっと、時間をくれ!」
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