32 下町を下賤とは思ってないけどね
「へ?」
まさか聞かれるとは思ってなかった様だ。
「ですから、『躾』とはどの様な事をするんですか?」
ニッコリ。
「そ、そうですねぇ…例えばですと、火種を火の魔法で操り、喉を焼く、とか…」
(ちぇ、新しい魔法じゃなかったか)
そんな僕はさておき、執事の言葉でその様子を思い出してしまったのか、ガクガクと震え始めた子犬。
ごめんよ。興味半分、どうにかする為の思惑半分だから、許して欲しい。
僕だったら、許さないけどね。
「あ!所で、第2王子殿下のご出身は、何なのでしょうか?」
大分失礼な発言だが、執事は『良くぞ聞いてくれました!』と言わんばかりに流暢な口ぶりで喋り出した。
「この方は、レッドレル国先代国王の妾の子であられる第5王女を母君に持ち、つい先日までは下町のパン屋に働いておりました」
うわぁ…!嫌味満載だね。
この執事は、つい最近まで自分より下の存在に傅くのが気に食わないらしい。
(聞いた僕が言うのも何だけど、不敬罪に問われそうだね…)
でも、都合が良い。その高ーーーい鼻をへし折ってやるよ。
「え!?降嫁した母君を持つ、このお方を下賤な下町に放ったのですか!!?」
わざわざ、大きい声を出してやった。
「ぶ、ぶぶぶ、ブックマーク数がご、50!?
え!?夢かな!?そうなら覚めないで欲しい!!」と2度見しましたが、本当に50。
大大大大大感謝です!!!ありがとう!本当にありがとうございます!!
PS:ルルシア達のプロフィールを載っける事が確定致しました!
この章が終わった時にオマケとして出そうと思ってます!
気になる方はブックマークをそのままにして待っていて下さい…!




