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29 何もしてないよ(多分)
「ここです」
若い男性は僕の隣の部屋の扉の前で止まった。
つまりは、グリーンリン国の第2王子の部屋だ。…何故?僕、何もしてないよ?
「どうぞ」
言われるがまま、中に入って行く。
ここまで来たんだから、仕方無いよね。べ、別に興味本位って訳じゃないよ?決してね!
「グリーンリン国の第2王子殿下にご挨拶申し上げます」
ニコリと笑いながら、頭を下げる。
「顔を上げて下さい!兄貴!」
小型犬の様な元気な声が響き渡る。
(うん?な〜〜〜んか、聞き覚えがある声が…?)
顔を上げると、綺羅びやかなこの部屋に似合うオレンジ髪に金色の瞳の男子生徒がオロオロしていた。
『ブックマーク数、よ、46!?マジで!?あと4人じゃん!スゲー!』と言う気持ちの、りすみ。
本当に、ブックマークをして下さっている皆様、並びに読んで下さっている皆様に『感謝・感謝』の毎日を送って居ます。とっても幸せです!




