表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/185

7 不可解

メリークリスマスイブ!

明日は私用がある為、お休みします!

それでは、良いクリスマスを

「ふぁ…良く寝たな…」

 

(昨日はあんな事があったけど)


 ベッドはフカフカでとても心地が良かった。

「ん〜!まずは顔を洗おう。少しはサッパリすると思うし」

 ベッドから降りて、顔に触れる。

「…『清浄(クリーン)』」

 冷たい水で顔を洗った様にサッパリした。

実際にはキラキラと光る青色の鱗粉が舞っただけなのだが。

「ん?」

 そこで我に返る。

「え?…もしかして…魔法を使った…?」

 あの青色の鱗粉は水魔法を使った時に現れるものだ。ならば、それ以外は考えられない。


(でも、レッドレル国で生まれた人は皆一様に火の魔法しか使えない。歴史書でもそう書いてあった。だから、同盟を組んだんだ。水の魔法や木の魔法が使える国と。それなのに、僕はさらっと使えたぞ?)


「お父様とお母様のどちらかがブルーアワ国の人だったのか?それとも両方…?」

 悶々と考えてみるも、分からない。

「お父様を問い詰めるか?いや、それよりも火の魔法が使えるかどうかの実験を…」

 ドクンと胸が早く打つ。

 

(凄い胸がドキドキする…!何だこれ?太星()ではこんなのは感じた事が無い…もしやルルシア()好奇心(感情)か!?)


「楽しい…!」

 前世は良い意味でも悪い意味でも色々な事がすんなり出来たので、この様な好奇心または探究心(快感)を味わった事が無かった。

「お嬢様〜!朝ですよ〜!って、起きてる!?あの朝に弱いお嬢様が!!?」

 ド失礼な事を言いながら入って来たのはイリア。

「うっうっ、お嬢様の成長にこのイーリア、感動しております。うっ、うぇ〜〜ん」  

 その場に崩れ落ち、ワンワンと泣き出してしまった。

「え?え??ほ、ほら、泣かないで…?」

 走って近寄り、背中を優しく撫でる。



「ズビッ、おみ゙ぐるじぃどころをみ、み゙ぜてっ、じまい…ヒック…!も、も゙うじわげあ゙りまぜん…」

「全然構わないから。謝らないで大丈夫だよ」

 舌足らずな口調で謝られてしまうとこちらが悪い事をした様な気分になってしまうので止めて欲しい…。

「ヒック…!ぢ、朝食のじゅっ、びが…できておりまず…」

「朝食の準備が出来たから呼びに来てくれたんだね。ありがとう」

「お嬢様…!」

 感極まった瞳で見つめてくる。

「さぁ、行きましょう!今日はシェフが腕によりをかけて作ったシチューとフランスパンだそうですよ!」

 サッと涙を袖で拭ったと思ったら、スクリと立ち上がって、元気に喋り出した。

「おっと」

 グイッと腕を引っ張られたのでそのまま付いて行く。

僕はイリアが侍女っぽく無いと考える。言動が幼いし、主人を引っ張って食堂に連れて行くし。まぁ、気にならないから良いのだが。


(取り敢えず、朝食を食べるか)


面白かったら『☆&ブックマーク・感想』をよろしく〜♡

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ