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24 まさか褒めて貶すとは思わなかった…
「「「え??」」」
絶妙な雰囲気が流れる。
(お前等が聞いてきたんだろうよ…)
気持ちをそのまま言っただけだ。
僕は悪くない。聞いた人達が悪い。絶対に。
「そ、そうですのね…おほほほほ…」
緑色の髪の女子生徒も引いている。
「フフフ、何か?」
「いえいえ!何でもございません!」
笑顔の凄みは結構効くらしい。これからも、ジャンジャン使おう。
「おはよう」
振り返ると黒髪に紅い瞳の第3王子殿下。
その瞬間、絶妙な雰囲気から強張った雰囲気に変わった。




