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22 着替えは自分でやりました
「え!?イリア、一緒に来れないの!!?」
「はい…」
ショボーンと肩を落とす。
「侍女は、校舎には入れないんです…」
(えぇ…!無理無理無理無理!!)
クラスは、『低位貴族(騎士爵とか男爵)』が出入り口から遠いC組。『中位貴族(子爵とか伯爵)』が次に遠いB組。『高位貴族(侯爵より上)』は1番近いA組。蛇足だが、僕は公爵令息なのでA組。
日常的に傲慢や息が詰まる会話を浴びる事になる。つまりは、地獄って事だね。
(唯一の癒しが寮まで…!
どうにか出来ないかな!?)
頭をフル回転させるが、良い案は出ない。
「はぁ…。………行ってきます」
「はい、行ってらってらっしゃいませ」
腹を括った。




