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20 普段は他の人の4倍食べる
「うん、お腹いっぱーい。ごちそうさまでした」
可愛らしくニコッと笑うが、目の前には大量の皿が積み重なっている。
「はい。お粗末様でした」
見慣れているイリアは、淡々と片付けを始める。
(風呂も入ったし、歯を磨いて寝よっかな…?)
伸びをしながら、そんな事を考える。
「ルルシア…ルシア様」
もう言っちゃってるね。ルルシアって。
「なーに?」
それは言わないであげた。本名がバレるのは時間の問題だろうけどね。
「ホワイトナチ学園の食堂では、こんなに食べないで下さいね」
「分かってるよ。腹5分目くらいで止めるってば」
今、目の前に積み重なっている皿の量の半分くらいだ。
そうなると、他の人より2倍程度かな?
「心配です…」
憂いを帯びた目で、溜息をついた。
主人を信じてくれよ…!
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