62/185
17 侍女に引き摺られていく公爵令息
「何処行ってたんですか!?」
良いものが見れたとホクホクしながら、イリアの元へ戻ったら、怒鳴られた。
別に良いじゃん。子供じゃあるまいし、お坊ちゃんをデコピンで倒せるくらいに強いし…。
諸々を飲み込み、ニコリと笑う。
「ごめんごめん。ど〜〜〜しても、見たいものがあってね」
パチリとウィンクしてみた。
僕の憶測で行くと…
「ゔっ…!し、仕方ないですね!詮索はしないであげます!」
効果は抜群だ。ははっ、チョッッッロ。
「ほら、寮に行きますよ」
手を差し出して来た。迷子防止の為だろう。多分。
だが、その手を握るのは躊躇いがあった。
(成人男性が20歳くらいの女性と手を繋いで歩くのは…絵面がキツすぎるよ…!)
「……」
葛藤の末、黙る。
「もう!」
ガッと手を掴まれて、引き摺る様に引っ張られていった。
解せぬ…!
ブックマーク数50を目指してますッ!!
すこ〜〜〜〜〜〜しでも面白かったらブックマークを押してください…!お願いします!




