6 お風呂タ〜イム
夕食を平らげ、部屋に戻ってまた知識を詰め込む。
「おっと、もうこんな時間か…!お風呂に行こっと」
スクリと立ち上がる。
「その前に、筋トレ…いや、夜はストレッチにするか」
(ヨガマットみたいの無いかな?)
ゴソゴソと探してみる。
「う〜ん…無さそう」
粗方見てみたがそれらしい物すら見つからなかった。
「立ってやれるものだけにしよう…」
✼
「暑っ…!こんなに暑くなるものなのか…」
(血行が良くなって足がむず痒い…あまり運動をしていなかった証拠だな)
「さて、お風呂に…」
扉を開けようとドアノブに触れた時、チラリと自分の女性らしい部位が目に入る。
「ど、どうしよう!ド変態になってしまうよ…!いや、でも自分の体だし…いやしかし…!」
(隠しながら洗えないかな?やろうと思えば出来なくもない…?)
「お嬢様、入浴の時間ですか?なら、私達がお手伝い致します」
「うぎゃあっ!あれ?イリア…?」
いきなり開いた扉に驚く。
「はい。イリアです。さぁさぁ、こちらに」
優しく背中を叩かれて誘導される。
「え?ちょっと待って…。何処行くの…?」
「脱衣所です。ご入浴されるのでしょう?」
「うん、するけど…って、まさか…!」
(僕を風呂に入れる気か…!それをされると男のプライドが壊れそうなんだが!?)
ここからは余談だ。僕が出来る最高の抵抗をしたのだが、その意味も虚しく、侍女5人で丁寧に洗われた。
(男のプライドが、ガッシャーンと音を立てて消えた気がするよ!!?)
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