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12 ま、まぁ、許してあげますよ
「アイツ、邪魔なものを制裁しただけなのに何が悪いんだって…。許せなくて…思わず手が出ちまった…」
シュンとしている姿は、怒られ待ちの子犬の様だ…。
(かわ…じゃない。そう言う経緯だったんだね)
頭を振って煩悩を追い払う。
「でもね、人を殴ろうとするのはダメだよ」
(正当防衛以外ね。相手が殴って来たら殴りかかっても良いと思うよ)
「はい…」
犬だったらクゥンと鳴いてそうだ。頭をワシワシしたくなるね。堪えたけど。
「さ、入学式に向かおうか」
「はい!」
見えない尻尾が、ブンブンと揺れてそうだ。
蛇足を付け加えると、イリアに土下座の勢いで謝った。
『まぁ、良いよ』との許しを貰ったので、ホッとしたね。
バレンタインが4日後に迫ってきてますね…。
誰にも貰えないから、この小説の主人公ルルシアから貰う妄想でもしてようかな…?
ブックマーク数40に到達したら、ルルシアからチョコを貰うシチュエーションを前書きに書きます!
見たいと思ったら、ブックマークをよろしくねー!




