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6 入学
「見て、あの素敵なご麗人。誰かしら?」
「分からないわ。でも、本当に素敵な方ね」
侍女を1人だけ連れた赤髪の男子生徒は、白色のレンガで作られたホワイトナチ学園のメインストリートを優雅に歩く。
行き先は入学式が行われる体育館だ。
「キャアッ…!止めて下さい!」
その少し先では、美しいホワイトナチ学園のメインストリートに相応しくない淑女の髪を引っ張る行動に被害者の女子生徒が悲鳴を上げていた。
「お前はオレ様に従えば良いだけなんだよ!!それなのに反抗しやがって!!!」
オレンジ色の輝くショートヘアを振り乱し、黄色の瞳をカッと開いた男子生徒は女子生徒に殴りかかろうとする。
「やめろ」
麗しい赤髪の男子生徒がその腕を掴んだ。
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