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女子のモブAに転生しました!〜僕は成人男性だけど百合が見たい〜  作者: 凜架 りすみ
第1章 子供時代

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40/185

40 楽しくなりそうだ

オマケの〇〇視点の『誰が良いか選手権!!』(今、思い付いた)は今日の20時までで締め切りです!3人教えて下さいね!書ける所まで書きますので!

オマケは書き終えれば明日の朝7時、忘れなかったら12時、いつもの4時半頃に投稿します!

「う、ん…?」

 ムクリと起き上がる。

見知らぬ、良い素材で作られた素朴なベッド。そして、握られているのは古びた古代魔術について書いてある本。

「ルルシア…!」

 ダダダッと駆け寄って来たのは、グレイさん。


(むぅ、『宰相』ともっと話したかったのに…!)


 焦り過ぎているグレイさんは僕が頬を膨らましているのには気が付かない。

「み、水を持ってくる!ちょっと待ってろよ!」

 入れ違いにジェイコブさんが入って来た。

「あ、起きた?その本、ず〜っと離さなかったのよぉ。もう困っちゃって」

 キャピキャピと話している。

「あのぅ、ジェイコブさん。僕はどのくらい寝てましたかね?」

 時計では、1時間経っているからそれくらいだろうけど…。

「3日間行方不明でぇ、4日目の朝に森で落ちてるのを発見してぇ、5日目で起きたって感じ♡」


(喉も渇いてないし、お腹も減ってない…と言う事は、あそことここの時間は違うんだね…。いやぁ、しかし…)


 ジェイコブさんが凄く怒ってそうだ。

「は、はは、ご迷惑をおかけしました」

 頭を下げる。怒られる前に謝っておこうと言う考えだ。

「もぉう!謝れば良いって問題じゃないんだからね!」

 プンプンと言う効果音が鳴っている気がする。

「水を持って来たぞ!」

 扉を勢い良く開けて水入りのコップを掲げたのはグレイさん。

「ありがとうございます」

 両手で受け取り、中身を飲み切る。

「体は大丈夫なのか?」

「はい、特に不調はありません」  

 だって、『宰相』と楽しく話していただけだもん。言わないが。

「良かった…」

 胸を撫で下ろす。心配をかけたね。ごめんよ。


(『宰相』が言ってた、古代魔術の研究がしたいなぁ…あ!そうだ!) 


「あの、突然で悪いんですが…」

 片手を上げる。

2人の視線が集まった。

「別邸とかってありますか?よろしければ、そこで暮らしたいんですが…」

 人目を気にせず古代魔術や魔術を極めるにはぴったりだと思う。

「あるにはあるし、そこで暮らすのも構わないんだけどぉ…理由を聞いても良いかしら?」


(バカ正直に言うのは止めておこうかな)


「僕は不安なのです…。この金色の六芒星が暴走して、周りの人を殺してしまうのではないかと…!」

 まぁまぁ事実も混ざっている。

「う〜ん。アナタがそれで安心出来るって言うの事なら、良いわよぉ!」

 オーケーが出た。

「はい、ありがとございます」

 感謝は大事だからね。



「ここか…」

「凄いですね!お嬢様!」

 あれから3日間だけあちらで過ごし、今日、別邸にやって来た。

因みにイリアだけは連れて来た。

イリアだけ連れて来た理由?あの日に僕が起きたって聞いて、部屋に突撃してきたイリアはベショベショに泣いていたんだよ…。

悪い事しちゃったなぁと思って、『付いて来なくて良いよ』って言ったんだけど…『付いて行きます!』って聞かなくて…根負けした感じだね…。


(それよりも…)

 

 太い丸太で出来たログハウスを見つめる。

狩人とかが住んでいそうな感じだね。

「まぁ、良いか…」

 あの後、空から降ってきた魔術の本を抱え直す。周りから見たら、ただの冊子に見えるらしい。


(人目を気にせず魔術の研究三昧!はぁ…!想像しただけで)


「楽しくなりそうだ」

 そう言い、不敵な笑みを浮かべた。

いつも読んでくれてありがとうございます!!

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