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37 ドラゴン
「それで…僕をどうしたいのかな?」
心の中では恐怖でガクブルしているが、顔には出さない。
「六芒星の王様!」
ズンズンと言う足音と共に近付いて来たのは、前世の僕が2人縦に並んだ時の身長くらいある、大きく赤いドラゴンだ。
(護衛達が一丸となって戦ってたドラゴンだ…!)
「うん?六芒星って…これの事?」
未だにある金色の六芒星を指差す。
「うん!」
(大きいだけのトカゲみたいで、可愛いなぁ)
前世では、休日は爬虫類の動画をひたすら見ていた。
「あ!そうだ!オイラね、王様を『宰相』の所に案内する役目があるんだった!」
ズンズンと僕に近付いて来るドラゴン。
「あむ」
咥えられた。首根っこ(服)を。
「出発しまーす!」
ズンズンと動き出す。
僕はと言うと…
(おぉ、高いね)
現実逃避していた。
第1章が終わったら、オマケとして3話くらい主人公以外の視点を書こうと思ってるんですけど…。誰が良いとかありますか…?教えてくれたら、書ける所だけでも書きます…!




