36 笑い声
「う〜ん…?」
ムクリと起き上がる。
辺り一面、壁も床も全て真っ黒。床には墨汁みたいな黒い水が薄く一面にあったのに、服や体は全く濡れてない。不思議だ。暫しそれで遊んでみる。
チャプチャプ。ほんのちょっと楽しい…
「じゃない!ここは何処だい!?」
見渡してみるがな〜〜〜〜んにも無い。真っ黒。果てし無く真っ黒。
「クスッ、起きたよ。私達の王様が」
幼子の声で一斉に魔物達が僕に群がる。
「王様!」
「わぁい!」
ゴブリンって言うのかな?緑色の子供みたいな魔物がバンザイしてる。可愛いね。それはそれとして…
「ここは何処なのか教えてくれないかな?」
(危険では無さそうだけど…まぁ、場所くらいは聞いておかないとね)
「々〆→<々」
1人のオークだっけ?2本足で立つ豚みたいな魔物が答えてくれたっぽいんだけど…
「うん?」
僕としては、『グォ〜』って鳴いてから、舌を回しながら出した様にしか見えない。
「『闇の眷属の秘密基地』。さっきのはオーク語だよ」
幼子の声がまた聞こえた。
「オーク語なんてあるんだね。教えてくれてありがとう」
「「「??」」」
声の出どころが分からないが、だからこそ、お礼は言っておくべきだろう。でも、魔物達は何故か首を傾げていた。
(なるべく、冷静に答えなきゃね。もし、叫んだりしたら食われちゃうかも)
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