25 その後
_3日後
「いやぁ、魔法の教科書も貰えて、心折られて静かになったお父様から許可を得たフランリーラはこっちで住める事にもなった。万々歳だねぇ」
ズラリと並ぶ魔法について詳しく書いてある教科書を一冊選び、ベッドでゴロゴロしながら読み耽り、独りごちる。
「【魔法は、体の中にある『魔力元』から魔力を使う分だけ取り出し、それを掌や体に纏い、何をしたいか明確にイメージする事で発生する。(個人差や年齢によって魔力の量は変わる)】、か。ふむ、魔力元は体の何処にあるんだろうか?次は人体についての本も見てみたいな」
補足だが、僕が水魔法を使えたのは、あの1回だけだ。
(取り敢えず、魔法を…)
「…………」
集中出来無い。理由は明確。
(魔力元の正確な場所が知りたい…)
「本が欲しいね…。欲を言えば、図書室も」
この家は本が無い。兎に角無い。唯一あるのは僕の自室にある本棚くらいだ。
(ワンチャン持ってないかな?)
立ち上がり、本棚の隣にある台を移動して、それを漁った。
興味深い本が沢山あったので、脱線したけど…。仕方無いよね?
脱線する事ってありますよね…。因みに、ルルシアは筋トレを継続してますよ!めっちゃ頑張ってる!
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